淡雪。 ページ23
・
事故から一週間。
まだAは意識を取り戻さなくて、ずっと眠ったままだ。
今日は冬を連れて来た。
「…果物、此処に置いとくからな。」
届きもしないのに、わざわざ言う。
持っていた果物の籠をサイドテーブルに置いた。
すると服の裾をクイッと引っ張られた。
「…おかぁさん、大丈夫なの？」
「…嗚呼……、大丈夫だ。Aは、大丈夫、だから…」
思考が上手く回らず、“大丈夫”と言う言葉しか出てこない。
代わりに微笑み、頭を撫でた。
其処に、扉が開く音がした。
「ぁ…久しぶり、風丸君。」
「吹雪…」
病室に入ってきたのは吹雪。
目の下に薄い隈を作っている。
俺は丸椅子をもう一つ取り出し、吹雪に座る様言った。
だが拒まれた。
「大丈夫だよ、長居はしないから…
……僕は、Aに相応しく無い、からさ…」
急に自虐的になった吹雪。
どうしたのか、聞く。
「…僕は、Aには釣り合わない。」
「……吹雪、お前Aが好きなのか？」
今の話の流れじゃそういう事になる、よな…？
吹雪は頷く事はしなかった。
ただ、ピクリとも動かず其処に佇んでいた。
「……分から、ない…」
「…」
「…Aが居なくなってから気が付いた。
…僕の中で、本当に頼れるのは“血の繋がり”何だ。」
それは恐らく、弟のアツヤや従兄弟のAを指すのだろう。
「…無意識に、“依存”してたんだ。
…正直に言うと、Aを“独占”したい。自分の手の届く場所に、置いておきたい…」
唾を飲む音がやけに大きく感じる。
「…これってさ、」と吹雪は話し続ける。
「本当に“愛”、なの…？」
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ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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ice.11(プロフ) - イナアレオリさん» この小説を好んでくださってありがとうございます！話の続きを作るのも視野に入れますね。 (2020年1月22日 21時) (
レス) id: 14dbba7e04 (このIDを非表示/違反報告)
イナアレオリ - 私好みの小説です！士郎と主人公の子供たちの月光のカンテラ小説作って欲しいです！最新作楽しみにしてます！ (2020年1月21日 23時) (レス) id: 2e62a84241 (このIDを非表示/違反報告)
満月(プロフ) - ありがとうございます！待ってます！!(^^)! (2019年2月14日 18時) (レス) id: f40b4f8e5c (このIDを非表示/違反報告)
ice.11(プロフ) - 満月さん» 分かりました！遅くなると思いますが待ってて下さい！ (2019年2月13日 6時) (レス) id: 14dbba7e04 (このIDを非表示/違反報告)
ice.11(プロフ) - 霧野シュウさん» 遅くなると思いますが…きっと書きます！ (2019年2月13日 6時) (レス) id: 14dbba7e04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ice.11 | 作成日時：2019年1月12日 11時
