病室。 ページ14
・
翌日、Aはまだ目を覚まさなかった。
俺は医者から話を聞く。
「突然の大きなストレスに耐えきれず…パニック状態になって意識を失ってしまったのでしょう。
…何か、大きなストレスになる様な事に心当たりは？」
「っ……」
その原因は分かっている。
間違い無く、俺のせいだ。
何も言わず顔をしかめた俺を察したのか、医者はそのまま病室から出ていった。
Aの髪をサラリと撫でる。
「なぁ…Aはこれからどうするんだ？
…このままじゃ、Aが壊れる事くらい、分かってた…け、ど…」
そう、俺は分かっていた。
このままじゃ、吹雪に会わずとも何れAが壊れてしまう事くらい。
でも今の関係を崩したくなくて、何も言わなかった。
結局、一番悪いのは俺何だ。
そう呟くと、Aの手がピクリと動いた。
「A！！」
「……しろ……う…」
硬直。
…俺は、いつも誰かに一歩及ばない。
でも、その度に親友のAに助けて貰っていた。
…もう、無理だ。
自分に限界を感じ、『冬は預かっておく。安心して心を落ち着かせろ。』と震える指で紙に書いた。
そのまま、俺は冬を連れて自分の家に帰った。
ーーーーー
深い深い闇の中。
浮遊感に襲われる。
「士郎…冬…風丸……」
呟くと同時に三つの光が現れた。
それは、其々に士郎、冬、風丸の色をしていた。
僕は、士郎の光に手をかざす。
フッ……
僕が手をかざすと、その光は消えてしまった。
冬や風丸の光にも手を出すが消えてしまい、再び僕の姿は闇に消えてしまった。
…嗚呼、僕は皆が居るから“僕”と言う存在があったんだ。
それが無くなった今、何も…無い。
僕は、周りから存在を確認出来ない。
…嗚呼、鬱だ。
・
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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ice.11(プロフ) - イナアレオリさん» この小説を好んでくださってありがとうございます！話の続きを作るのも視野に入れますね。 (2020年1月22日 21時) (
レス) id: 14dbba7e04 (このIDを非表示/違反報告)
イナアレオリ - 私好みの小説です！士郎と主人公の子供たちの月光のカンテラ小説作って欲しいです！最新作楽しみにしてます！ (2020年1月21日 23時) (レス) id: 2e62a84241 (このIDを非表示/違反報告)
満月(プロフ) - ありがとうございます！待ってます！!(^^)! (2019年2月14日 18時) (レス) id: f40b4f8e5c (このIDを非表示/違反報告)
ice.11(プロフ) - 満月さん» 分かりました！遅くなると思いますが待ってて下さい！ (2019年2月13日 6時) (レス) id: 14dbba7e04 (このIDを非表示/違反報告)
ice.11(プロフ) - 霧野シュウさん» 遅くなると思いますが…きっと書きます！ (2019年2月13日 6時) (レス) id: 14dbba7e04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ice.11 | 作成日時：2019年1月12日 11時
