一話 ページ2
＿＿＿い＿＿＿＿＿せ＿ぱい＿＿＿＿＿＿＿
耳元で、聞きなれた少女の声が聞こえる。
「先輩！起きてください！！」
はっとして瞼をひらくと、眼前には、声の主である少女＿＿＿マシュ・キリエライトの丸く整った顔がある。
「………おはよ、マシュ」
とAが言うと、彼女は花が綻んだように微笑む。
「おはようございます、先輩。」
−−−
部屋を出て、廊下に出る。
カルデアは、いつも以上にざわつき、職員たちが次から次へと前を通り過ぎていく。
「………何かあったの？」
とAは問う。
「はい。また新しい特異点が見つかったようで………ですが、今までの特異点とも、亜種特異点とも違うのではないか＿＿＿と………」
Aの隣にいるマシュが、ばつの悪そうに眉を下げる。
「ダヴィンチちゃんが、先輩を叩き起こして連れて来いと仰ったので………」
「ああ……」
二人で並んで歩き、目的地へ行く。
−−−
扉を開けると、ダヴィンチちゃん、の愛称で親しまれる自称天才サーヴァント(実際に天才なのだが)がいた。
「やあ、おはようA君。突然呼び出して悪いね。」
と、とくに悪びれもなく言うダヴィンチちゃんにいえ、と返す。
「で、早速本題なんだが……」
「君達には！2205年にレイシフトしてもらう！！場所は日本だ！！」
……え？
告げられた言葉の意味が理解できない。
正直Dr.ロマンがマギ☆マリ好きだったこと以上に驚いたかもしれない。
隣にいるマシュも固まっている。
君達には……？2205年に……？にせん…？あれ？2005年の聞き間違いかな…？
ってあれ…？君達……？きみ……＿＿＿ん？
「どうして君達なんだ？って聞きたいようだね。いいぞ、このダヴィンチちゃんが答えてあげよう！」
うわっ……ドヤ顔してる………。
「あっあの、」
固まっていたマシュが我にかえったようだ。
「2205年……と、いうのはどういうことでしょうか？」
うん、とダヴィンチちゃんが頷く。
「そのままの意味だよ。そのまま。特異点が見つかったので君達には西暦2205年にレイシフトしてもらう。詳細は今調査中だ。＿＿＿そ・れ・で！君達に聖杯を回収してきてもらいたい！！＿＿＿＿で、君達、というのはだね。
＿＿＿＿A君。君は、マシュを連れてレイシフトしてもらうよ。」
***
初めまして！作者のよりしろと申します。
一話からもう何がなんだか……
これからもっと崩壊していくので
お覚悟！！
ということで。
それでは。
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作者名：よりしろ | 作成日時：2017年11月19日 10時
