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「…おっせーな、日向…」

バレーボールを床に叩きつけながら呟いた

いつもは最初に来て自主練習してんのに…

奴は素人並みに下手くそだがバレーに対する熱意はそこらへんの輩には負けていない

それと天性の身体能力を活かしてこの烏野高校バレー部は強くなる

俺のトスとアイツのジャンプさえあれば…

「いって!!」

「あ」

突然鈍い音と低い悲鳴が聞こえてきた

見ると先輩の顔にボールがクリーンヒットしていた

綺麗な坊主頭の下には青筋が数本。

「やっべ…っ」

考え事に集中しすぎた

ちゃんと手元を見ていなかったせいで打ったボールの軌道が乱れて

先輩の顔に当たったのだ

今にも怒鳴り出しそうな先輩はぎこちない笑顔を浮かべている

逆に怖い

「す、すんません…田中先輩わざとじゃ…」

「すいませーーーーーーーーん!!」

俺の謝罪の言葉の後に一際デカイ声が体育館に響いた

少し高い声

この声は

「おっせーぞ日向!」

「ごめん影山!途中で自転車パンクしてさ…」

「ひーなーたー?何遅刻しちゃってんのー?」

ヤバい田中先輩爆発寸前だ

日向は何が起こっているのかわからず困惑している

ふとコイツの横に目がいった

何かつかんでる?

「おい…日向、ソイツ…」

「ん?あぁ、月島だよ」

「……………………………ん?」

聞き間違いだろうか

今月島って言った?ん?

俺の知ってる月島とは随分違うんだが。

俺が手を顎に当て、考えていると

月島もどきが口を開いた

「あの、僕は今日からこの学校の生徒になる月島螢です。月島蛍は僕の双子の兄です」

「………………………………………はい?」

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作者名:サボり魔 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mnbaidan  
作成日時:2014年7月9日 20時

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