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藤四郎 ページ14

「記憶を知っている、と大将に言って喜ぶと思うか?・・・っと。」

飛んできた短刀を掴み、切り離す。
あちらこちらに折れた鉄屑が広がっている。
俺たち二振り以外は、すでに傷を負っていた。

まあ先ほど俺も頬がかすったのだが
それに比べてどうということはない。

「・・・そうだなぁ。あの時折れた乱藤四郎のことで、主は悲しむかもしれないな。」

くくっと鶴丸は喉を鳴らし、口元を吊り上げた。持っている刀に力が入る。

ここで奴の挑発に乗ってはだめだ。

そう思い、奥歯を噛み締めた。

「乱藤四郎は最後まで自身を貫いた。
大将や本丸、・・・お前を守るためにな。」

鶴丸の眉がぴくりと動く。

「だがこのザマだ。
結局、君らに主は守れない。そんなの分かりきっているだろうになぁ?」

倒れている刀剣たちを見回し、嘲笑った。
刀を握り飛びかかるもいとも簡単に鶴丸は受け止めた。

そして目の前に紙切れを差し出した。

「目の前で見届けるがいい、薬研藤四郎。」

胸辺りに張り付いた紙切れは、
みるみる短刀に具現化していく。

刀は手元から弾き飛ばされ、
短刀らは腕、足を突き刺した。

言葉にならない叫びが、響いた。

ただただ→←二振り



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シルア(プロフ) - 湧さん» コメントありがとうございます!そろそろ更新致しますので、よければまた読んで下さると嬉しいです( *´˘`*) (2017年11月17日 6時) (レス) id: 5cb09f2f76 (このIDを非表示/違反報告)
- 前回から見てます!私はこの作品が大好きです!!更新頑張って下さい、楽しみにしてます! (2017年11月16日 16時) (レス) id: a9560b7259 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シルア | 作者ホームページ:http  
作成日時:2017年8月18日 0時

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