【刀剣乱舞】祖父から引き継いだ本丸〔漆〕 (ページ21)

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＊第弍佰陸拾壱章＊ページ21

翌朝〔三日月ｻｲﾄﾞ〕

小狐丸「冬晴れ、ですね」

部屋の襖を少し開けて外を覗くと、みんなも起きたらしい

今剣「ことしはホワイトクリスマスじゃないんですね」

岩融「だが、これも悪くない」

石切丸「天気が良いということは、Aの体調も良いということだからね」

三日月「今日は発作の心配はなさそうだな」

そう話している俺たちの手には、手のひらサイズの色違いの巾着袋が握られている

中にも色違いの菓子が入っていた

三日月「して、この菓子は始めて見るが…」

今剣「マカロンというものですよ！」

小狐丸「ほう…甘いのですか？」

今剣はニッコリ笑って頷く

石切丸「では、あとでお茶といただこうかな」

三日月「そうだな^^」

ということで、10時頃からお茶会を開いた

みんなが「美味しい」と絶賛している

Aと一期は顔を見合わせ、嬉しそうに微笑んでいた

昼食後〔加州ｻｲﾄﾞ〕

Aと龍舞、伊達組(鶴丸以外)、左文字兄弟が料理をしに厨へ向かった

足音が聞こえなくなったのを確認し、「よしっ」と立ち上がる

加州「みんな、分かってるね？」

俺の問いかけに大きく頷いた

加州「それじゃ、準備開始！」

みんなは今日の朝(Aと龍舞が起きてくる前)に話し合った通り、それぞれ動き始める

小狐丸「さて、私たちも行きましょうか」

次郎「今日は遠慮なく可愛くしちゃうよ～！」

大和守「大般若さんと和泉守、大丈夫かな？」

加州「大丈夫大丈夫。堀川がいるから」

〔乱ｻｲﾄﾞ〕

洋風♪洋風♪

和風もいいけど、やっぱりこっちも素敵だなぁ

まあ、どっちもやるけど(笑)

同田貫「おい、これはどこだ？」

乱「その台はそこ。こんな感じに白い薔薇で飾り付けてね」

同田貫「おう」

何人か、僕が持ってるパンフレットを覗き込んでくる

御手杵「すんげぇキラキラしてんな」

鶴丸「せっかくの晴れ舞台だ！派手にやらないとな！」

明石「こんなん広間で再現できるんやろか？」

すると、間からちょっこり顔を出した

博多「驚いたことに、本格的なものがほとんどレンタルできたばい！」

へし切「予算も、朝に話した金額のほぼ半分で抑えられそうだ」

鶴丸「そりゃ驚きだな！」

僕は手をパンパンと叩く

乱「はいはい、話してもいいけど手も動かしてね！時間ないんだから」

皆「は～い」

乱「長谷部さんは、それちゃんと練習し((」

へし切「もう覚えた。Aのためとあらばこの程度、容易いな」

…さすがです;;