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六人 ページ6

ぐすぐすとなき始めた男に焦りながらも
背中をさすると、そいつは徐々に嗚咽がとまった



な、なんなんだこいつ...



「ごめんね..僕がしっかりしなきゃいけないのに
僕は燭台切光忠。青銅の燭台だって切れるんだよ。」


お前の一人称僕かよ

あと、なんか後半に物騒な言葉が聞こえたんだんだが...



『...ああ』

「からちゃんは__」

でたよ、誰だよからちゃんって、と言おうとしたら勢いよくふすまがあいた


びっくりして、顔を真顔にしてしまった

...いや、さっきも真顔だったけど
こう..ちょっとなんか変わってんだよ



「わ、わりい..思ったよりも勢いよく空いちまった...

あーすまねぇな倶利伽羅の旦那」


『いや..大丈夫だが..』


倶利伽羅?さっきからちゃんって言われたよな
ってことは倶利伽羅って名前なのか


「まったく、燭台切の旦那がいつまでもかえって来ないから、なにかあったと思ったんだぜ?」


「ご、ごめんね...」

「まあ、後で時間はとってやるからよ


さて、倶利伽羅の旦那。調子はどうだ?」


『ん、ああ、大丈夫だ』


「本当か?」


めっちゃ疑うやんお前...
ていうか、早く一人になりたい、いえ帰りたい


『ああ』

「ならいい、どこかおかしくなったらすぐに言ってくれ」


『...ああ』

え、なに、俺ここにいる前提で話してる?
いけない!それだけは阻止しなければ!


『なあ』

「?どうしたの、やっぱりどこか」


『俺は、俺の家に帰るよ』


そういうと、少し背筋がぞくっとした
誰かににらまれてるような、そんな...


「どうして?」



『...自分の家に、帰らないといけないだろ、
ここは、人の家だ』


「嫌だよっからちゃん!離れたくないよ!!」

「...帰る家に、誰かいるのか..?」



え、なんか急にプライベートな聞いてくるやん
家族構成ってこと?
今はアパートだから一人なんですけど...


『今は、もう、いないが..』

昔は、と続けようとしたとき
視界が反転し肩が床に打ち付けられる

首を閉められて身動きが取れない

『い"っ』

「だめだよからちゃん絶対もどっちゃだめどうして君は一人でいきたがるんだ危険だよお願い戻ってきていくら君が優しいからってわざわざ折られるために戻るなんて僕は絶対に許さないよせっかく助けられるかもしれないのに見放すなんて絶対にいやだ絶対に絶対に絶対に」


『がっあ"あ"...』



ボヤボヤとする視界の中燭台切の言葉が、徐々に聞こえづらくなってくる

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ぺるあ - 鯰尾って一人称俺だった気が……(この作品めちゃしゅきです) (2019年8月18日 17時) (レス) id: 6658fbc910 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア - 七氏さん» 申し訳ありません!!私の設定ミスでした!!ご指摘ありがとうございます!! (2018年10月29日 16時) (レス) id: 8447326019 (このIDを非表示/違反報告)
七氏 - 最初の部隊構成がおかしいですよ。燭台切がいるのに部隊のなかにはいません。7人パーティーでしょうか? (2018年10月24日 7時) (レス) id: e6a05ea0e6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みっちゃぁぁぁぁぁあんナイスタイミング( ´∀` )b (2018年10月7日 23時) (レス) id: 026253e74c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カナリア | 作成日時:2018年10月1日 12時

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