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「Aの事大切じゃない訳?だから毎回あんな風に来たばっかの刀剣を力づくで止めて、主の味方して傷つけさせるの?」
「か、加州。長谷部にも色々あって、」
「博多」
加州清光の言葉を止めようとした博多藤四郎を制したのは、へし切長谷部本人。博多藤四郎は何時になく低い声のへし切長谷部を見て、手がつけられん、と一歩下がった。
「俺が何時大切じゃないと言った?何時そんな行動をした?何時、俺がAの望んでないことをした?言ってみろ加州清光」
「じゃあ逆に聞くけど、なんであれを手伝うわけ?近侍だからって意見は要らないよ。俺だったら絶対にしないし」
「お前主に逆らうのか」
「娘を傷つけるくらいなら喜んで逆らうけど」
「Aよりも審神者の意見を優先しろ。俺達は刀で、あの方は主だ。主のおかげで俺達はこの世界に留まれる」
「それで?それがAをいつも何時もあんな風に苦しめる理由になんの?」
ああ言えばこう言う二人の口論は段々と速度を増していった。間に挟まれている博多藤四郎は、こりゃ不味い、と危ない気配を察知してたまたま近くを通った同田貫正国を呼ぶ。
その間にも火花はちりちりと燃えていた。
「もしあの行為でAが死んだりしたらどうするんだよ」
「その可能性は無い。主はそれをわかってやっている」
「本当に無いって言いき切れんの?」
「俺達の娘はヤワじゃない」
「俺達の娘以前にあの子は人間だよ。俺達と存在は近いけど、紛れもない人間。付喪神と違って最初から人の体を頂いた子。
……ああ、もしかして、Aと話さないからこんな事も忘れてた?」
「……貴様」
耐えずへし切長谷部が抜刀した所で、待ちんしゃい!、と博多藤四郎と同田貫正国が止めに入った。
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通りすがり - 履歴見ると作品数沢山なので直接お聞きします。
この作品に続編や番外編などはあるのでしょうか?
ifとかで娘が再会し引き継ぐ未来とかも見てみたかったなと思いました。
母親には騙されました。 (2021年4月2日 18時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
こばひな(プロフ) - 完結おめでとうございます!娘のその後のハピエンがみたいです!涙がとまりませんでした (2019年5月6日 16時) (レス) id: 36295a5c6d (このIDを非表示/違反報告)
みなせsnm(プロフ) - 完結おめでとうございます。涙が溢れて止まりませんでした...!!!お時間がありましたらハッピーエンドが見たいです。 (2019年3月28日 18時) (レス) id: a103f8d199 (このIDを非表示/違反報告)
悪魔(プロフ) - うわわわあああああ、、、やばいですね。。(語彙力)完結おめでとうございます!(泣) (2019年3月18日 0時) (レス) id: bc5b761541 (このIDを非表示/違反報告)
暁珀。(プロフ) - お祝いの気持ちでいっぱいです!! (2019年3月4日 17時) (レス) id: 19373460ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:-naki- | 作成日時:2019年2月9日 0時