神 様 の 娘 【刀剣乱舞】

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その日から本丸＿否、審神者に大きな変化が起きた。

今まで無関心だった娘の事を積極的に考えるようになり、九歳になったら小学校に行かせるとまで公言したのだ。
勿論、今までの審神者からは考えられない言葉に父親達は戸惑い、何故、と問い詰めるが、気分よ、と言う審神者の一言で収められる。

不満というか、不服というか。
今更になって母親面をする審神者に対して、いい思いは抱けなかった。


それは、娘と畑仕事をさせられている明石国行も思うことである。




『お父様、こちらの野菜は採ってもいいですか？』


「あー、ええんとちゃう？」




娘と一緒ならサボれないだろ、とへし切長谷部に畑仕事を任命させられたのは今朝の事。それのせいで、羨ましい、と蛍丸から膨れられたのも今朝の話。

サボりが過ぎる明石国行対策として娘と組ませたのは分かる。
同じ来派の蛍丸や愛染国俊とでさえサボってしまう明石国行も、娘の前となればしっかりするしかない。


みっともない姿を見せられないのは勿論、ちゃんと働いていたと言う証言をして貰う為であった。




「A」


『はい』


「最近、主からよぉ気にかけて貰ってるみたいですけど何かあったん？」




刀剣が聞きたくて聞けなかったことを、何となく聞いたと誤魔化せる雰囲気の中娘に尋ねれば、彼女はにっこりと笑って首を横に振る。




『いえ、何も無いですよ』


「……お父さん嘘は悲しいわぁ」


『あはは、すみません。けどいくらお父様でも言えないんです。これはお母様との約束ですから』

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