第１４７話 守れ！ ページ2
手持ちの水はない。
“個性”は使えない。
それでもなお、助けを求めていた子を救うため、走り出す。
脳無「ガァァアァアア」
声にならないような唸り声を上げ、男の子に殴りかかろうとする脳無。
子供「うわぁぁぁ！！」
目を閉じて頭を抑える男の子。
その子を私の体で隠すように抱きしめる。
その瞬間、脳無の力強い拳が私の体に直撃する。
貴「ぐっ･･･！！」
右の頭から肩口にかけてクリーンヒットし、鋭い痛みが走る。
ドクドクと脈打つように痛み出す肩口とこめかみ。
頬に伝う、暖かい何か。
軽く拭くと、それが血だということに気づく。
でも、そんなことは関係ない。
この子を･･･守るんだ！！
貴「はぁぁあっ！！！」
男の子を抱きかかえ、脳無に鋭い蹴りを入れる。
かなりイイのが入ったはずなのに、筋肉質な黒い体の脳無は何事も無かったかのように私に攻撃してこようとする。
貴「チッ･･･！！全然効いてないじゃん･･･！！」
それをバク転し回避し、脳無から距離をとるために走り出す。
蹴りを入れた私の右足もダメージを受けているのか、ズキズキとした痛みが走り、顔をしかめる。
でも、この子は守らなきゃ･･･！！
泣いて助けを呼んでいたこの子だけは──･･･絶対にっ･･･！！！
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青谷地 桜華(プロフ) - 心さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです･･･！不定期ではありますが更新頑張ります！(p`･ω･´q) (2020年1月27日 0時) (
レス) id: cdb735f519 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2020年1月26日 15時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青谷地 桜華 | 作成日時：2020年1月15日 21時
