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第 ８ 話 救い出してくれたのは ページ10
??｢えっ、手･･･！？誰か下敷きになってんのか･･･大丈夫かよ･･･！？｣
声が･･･聞こえる･･･？
ついに幻聴が聞こえるまでになったのかな･･･。
なんて考えてると、体にのしかかっていた重みが急に軽くなった。
??｢やっぱ居た･･･！大丈夫か･･･？動けるか？｣
片目の上に傷？のようなものがある黒髪の男の人が顔をのぞかせながら瓦礫を持ち上げ投げ捨てる。
貴｢あ、ありがとうございます。動けま──･･･｣
ズキッ──！！
貴｢いっ･･･！｣
体を動かそうとした時、足首に鈍い痛みが走った。
??｢足痛てぇの？｣
貴｢少し･･･｣
そう答えるなりに、私の前に座り込む。
??｢早く乗って。後ろにデッケーのいっから｣
貴｢でも･･･｣
??｢いいから、ほらっ｣
そう言って私の腕を掴んで強引におんぶをする男の人。
すごく申し訳なさでいっぱいになる。
☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆
０ポイント
貴｢あの、すみません･･･ありがとうございます｣
??｢気しなくていいって｣
それだけ言い残して、その男の人はその場を去っていった──･･･。
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作者名：青谷地 桜華 | 作成日時：2019年4月20日 22時
