第 ３２ 話 私の相手 ページ35
考え事をしてると勝敗が決まった。
緑谷、麗日ペアの勝利。
だけど、緑谷はボロボロ、麗日はグロッキー･･･。
とてもじゃないけど、勝ち誇れるような状況じゃない。
講評でも、推薦入学者の八百万さんにボロクソに言われれてた。
ほかの組も戦闘訓練をしたけど、その組以上に派手にやらかしたチームはなかった･･･。
いや、轟のは派手だったかな。
フィールド一面を凍らせてたし･･･。
レベルの違いってやつを叩きつけられたって言うのが正しいかな。
それほどまで、彼は凄かった。
まぁ、そんなことはいい。
それより･･･！！
貴｢私のバトル相手･･･誰！？｣
ｵｰﾙﾏｲﾄ｢そうそう、あとは操間少女だけだよね。･･･そうだ！クジを引いてくれ。そのチームの１人と戦闘訓練をしよう｣
貴｢･･･分かりました｣
差し出された箱の中からボールをひとつ取り出す。
そこに書かれていたのは･･･Ｂの文字だった。
Ｂチーム･･･つまり、轟か障子･･･。
ｵｰﾙﾏｲﾄ｢Ｂチーム･･･よし、じゃあどっちに──｣
貴｢轟にお願いしたい｣
全員｢！！？｣
全員が驚いた様子でいた。
瀬呂｢はぁ！？マジで言ってんの！？｣
峰田｢さっきの見てなかったのかよ！｣
見てたよ。
見てたからこそ、轟がいいんだ。
貴｢障子は･･･言い方は悪いけど、さっきの戦闘訓練で個性らしきものを見せなかった。どんな動きをするのかも。･･･だから、轟がいい。･･･お願いできる？｣
･･･どうせ除籍になるんだ。
１番強い奴だから、瞬殺されるのは目に見えてる。
さっさと負けて、除籍にされて･･･ここともおさらばだ。
轟｢俺は別に構わねぇけど｣
貴｢･･･ありがとう｣
ｵｰﾙﾏｲﾄ｢じゃあ、２人共位置についてくれ。轟少年は
･･･ヒーロー･･･か。
貴｢わかりました、･･･早く始めましょう｣
ヒーローを目指せない私を･･･早く、除籍処分に──･･･。
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作者名：青谷地 桜華 | 作成日時：2019年4月20日 22時
