【ﾋﾛｱｶ】天邪鬼少女の成長日記Part1 (ページ34)

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第３１話重なる面影ページ34

最初の組は、ヒーロー組Ａチーム(緑谷、麗日)、敵(ヴィラン)組、Ｄチーム(飯田、爆豪)。

中盤まで来たけどこれは･･･酷い。

圧倒的爆豪の身体能力をマジマジと見せつけられ、呆気に取られる。

と言うよりも、爆豪の慈悲の無さが昔の母親の面影と否応なく重ねてしまい、目も当てられない。

蛙吹｢････Aちゃん｣

トントン、と肩を叩かれ名前を呼ばれる。

それが蛙吹さんだと気付くのに、少し時間がかかった。

貴｢え、あ･･･蛙吹さん･･･｣

蛙吹｢顔色、すごく悪いわ。具合が悪いのかしら？｣

貴｢･･･ううん。なんでもない、大丈夫･･･｣

ふぅ、と一息ついてから貼り付けたような笑みを浮かべる。

蛙吹さんはジーッと私のことを見たあと、ケロッと呟いた。

蛙吹｢そう？･･･つらくなったら、すぐに言ってね｣

貴｢ありがとう、蛙吹さん｣

蛙吹｢ふふ、いいのよ。あとね、私のことは梅雨ちゃんって呼んで欲しいわ｣

貴｢うん、分かった｣

蛙吹さん･･･いや、梅雨ちゃんはすごく目敏(めざと)い。

私の本心を汲み取っていて、なおかつこういう対応ができるのはすごいと思う。

私じゃ、到底無理。