理由5 VS刀剣男士 ページ7
ぶんっ、と2振りの刀が空を切る。
既に我を失っているAは、薬研目掛けて刀を振り落とす。
深海のようにくらい青色をした刀身に、目の色と同じ赤い柄。
不気味な雰囲気を感じた薬研は、避けにはいる
しかし、機動はAの方が早く、薬研の腹を1振りの刀が貫通した。
「薬研っ!!」
助けにはいる長谷部は、刀を構えAに降りかかろうとした。
……が、あっさりとかわされ、薬研の腹に突き刺さっていない方の刀のこじりでうなじをうたれ、地面に倒れ込む。
1人の重傷に、1人の気絶
突然起きた出来事に、残りの4人はただただその光景を、見つめているだけであった。
『なぁ、俺はここにいるけど?』
「なっ……!!」
燭台切の背中に深く突き刺さった2振りの刀が、胸まで貫通して、地面に赤い水たまりを作っていく。
貫通した刀をぬきとったAは、燭台切を蹴り飛ばし重傷を負わせた。
綺麗な青色の着物に、返り血が赤い花を咲かせている。
『俺の大切な人達を傷つけたんだ。
さぁ……、次は誰を殺ろうか?』
赤い目がぎらりっ、と獲物を捉えた蛇のように鋭く怪しく光る
この恐怖を感じた事のある宗三は顔をしかめ、いつきてもおかしくない攻撃に備えるため、刀を構える。
“この子は、魔王に似ている“
真っ黒な髪に、赤い目
魔王を連想させる、あの人に。
ぐっ、と地面を踏み、宗三達の元に向かってくるA
このままじゃ、俺達は敗北だ。
そう思った鶴丸だったが、……
「A、やめなさい」
宗三達を守るかのように、前に立ちはだかったのは歴史修正主義者の薙刀だった。
突っ込んできたAのうなじに手刀を落とし、気を失わせ、他の歴史修正主義者に預けて厚樫山から姿を消してしまった。
くるりっと、宗三達の方に体の向きを変えた薙刀は
「貴方達のお仲間に怪我を負わせてしまい、申し訳ございませんでした。
……それよりも、貴方達の主は元気にしていらっしゃいますか?」
宗三達には意味のわからない事を言って、厚樫山を去っていく。
薙刀の言葉が頭の中を駆け巡るが、今はその事を考えてる暇はない。
重傷の2人と気を失った長谷部を、早く本丸に運ばなくてはっ……。
魔王の目覚めは、薙刀によって防がれた
____さぁ、魔王よ。 早く目を覚ましておくれ
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ソラ(プロフ) - にゃあさん» 返信遅くなってすいませんm(_ _)m もどってくるのを待っててくださってありがとうございます! (2018年1月28日 21時) (レス) id: fec687e9f4 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - ノイズさん» 返信遅くなってすいませんm(_ _)m 受験終わりましたので、これから更新していきます!待っててくださってありがとうございます!!!! (2018年1月28日 21時) (レス) id: fec687e9f4 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - chi-ka-さん» 返信遅くなってすいませんm(_ _)m ありがとうございます!!!! (2018年1月28日 21時) (レス) id: fec687e9f4 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - ☆NATU☆さん» 返信遅くなってすいませんm(_ _)m これからは、かなりすごい展開になっていくと思います!楽しみにしててくださってありがとうございます!!!! (2018年1月28日 21時) (レス) id: fec687e9f4 (このIDを非表示/違反報告)
にゃあ - 戻ってくるのをまってます!!頑張ってください! (2017年4月6日 22時) (レス) id: a49db96987 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソラ | 作者ホームページ:https://twitter.com/A5LKSPZiLYiWd6N?s=09
作成日時:2016年8月12日 0時