【刀剣乱舞】 歴史修正主義者の愛されっ子

理由4 似ている ページ6

よろりっ、



もう倒れそうな歴史修正主義者の薙刀が1振り




コイツは意外としぶとく、なかなか倒れてはくれない。





____でも、もう限界だろ?






前線にいる燭台切の旦那達しか見ていない薙刀の背後に周り、一突き







「柄まで通ったぞっ!!」







パキっ、と音が鳴った後、姿は赤い炎と共に消え、折れた薙刀だけが残った。






頬についた血を拭い、先を急ぐ。


また、歴史修正主義者が来たら最悪だからな。







先を急ごうとする俺達の背後から、突然の強い風が吹き辺りが騒がしくなり始めた。






後ろを振り返った俺達の目に入ったのは、折れた薙刀を胸に抱え、他の歴史修正主義者に司令を出す男。


真っ黒な、意思の通った黒い目は、何処か大将を感じさせる雰囲気を漂わせていた。









「何故、歴史修正主義者の中に人が紛れ込んでいるのだ」




「……さぁ」









長谷部の問に曖昧な返事を返し、俺は男を黙って見つめる。


しかし、何でだろうな……

あの男は、本当に大将に似ている。



何か、関係でもあるのだろうか。









そんな事を、呑気に考えている時だった。



「薬研君っ、!!」




ぐいっ、と襟をつかまれ後ろに倒れそうになる。

……が、それを燭台切の旦那がしっかりと受け止めてくれた。









「わりぃ、燭台切の旦那」



頬を少し切ってしまった。

流れてくる血を拭い、俺達に2振りの刀を向けてくる男をしっかりと捉える。









地獄の炎を連想させる、真っ赤な赤い目が俺達刀剣男士を睨みつけていた。


真っ黒な髪に、赤い目



俺は、この容姿に似た人をよく知っている。


懐かしい、あの人______を。

理由5 VS刀剣男士→←お知らせ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す