【刀剣乱舞】 歴史修正主義者の愛されっ子

理由2 成長 ページ3

Aを拾ってから、早18年の月日が流れた。


可愛らしかった容姿は、恰好いい容姿に変わり、背丈も6尺になり随分と大人っぽくなりました。







朝からは大太刀と一緒に勉強をし、昼は槍と太刀で刀の稽古。

夜は私のところに来て、夕餉の時間まで話をしている。







高かった声も、今では低くなって……


Aの成長を早く感じた私は、大切な人を失う恐怖に襲われた。




人の命と、私達の命では、どんなに頑張ろうと人の命が消えるのが先だ


だから私達歴史修正主義者は、その分Aに沢山の愛情を注ぎ、立派になるまでそばにいる。



Aを拾ってきた時に、皆で決めた決まり事だ。









「だからね、A。 無理して強くなろうと、思わなくていいのですよ」







庭で、鞘に入れたままの2振りの刀を両手に持ち、素ぶりをする彼に言ってみた。


素ぶりをやめた彼は、何の話をしているかわからない表情を浮かべていた。




でもAは、太陽のように温かい笑顔を受かべて







『いつまでも、なっぎーさん達に頼っていたらダメでしょ?

俺も少しは、力になりたいの』





そう言った。


それが妙に心に響いて、笑みがふわっとこぼれた。









「ありがとう、A」




『へへっ、いーえ』









少ししか一緒にいられない時間を、大切に

私は、何があってもこの子を守ってみせる。

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