一期の双子の姉は少し抜けてます

12話ですby毛利 ページ17

朝露said

ある...夢を見ました...


大阪城が燃える前...


とても綺麗な庭で私と誰かがお話をしているようです


私は明暦の大火で焼失した刀剣


記憶が少し抜け落ちております


おそらく、その部分の記憶ですな...


？「朝露！ここで何してるの？」


朝露『あ！ｻﾞｻﾞｻﾞ殿。庭のお花が綺麗に咲いていたので、見に来たのですよ』


私に話かけてきた人は少年のようです


だが、顔の所に靄がかかり、名前の所にはノイズが混じっているせいで分からない


朝露『ｻﾞｻﾞｻﾞ殿も、一体何のご用ですか？』


？「ん？用事はないよ。朝露の姿が見えたから話しかけただけ」


朝露『そうですか。ｻﾞｻﾞｻﾞ殿は、あのお方の元に戻らなくてよろしいのですか？』


？「大丈夫。許可をもらって出てきてるからさ！」


少年はどうやら私と同じ方に使えていた刀剣のようです


少年は私の髪の毛に触れると


頭に花をさしてくれる


？「はい！これは僕からの贈り物！」


朝露『あ、ありがとうございます』


一期「姉上ー何処ですかー」


？「一期君が探しているよ？」


朝露『ああ。もう抜け出した事がバレましたか。それでは私はこれで』


そういえば、当時の私はよくこっそり抜け出していましたね


いちが真面目になったのは、私が原因ですな！


それにしても...


どうしてこんなタイミングで思い出したのでしょうか？


あの少年が私の髪の毛にさしてくれた花...


確か...竜胆という花でしたな


あの花...花言葉は何でしたかな？


そう考えている内に


私の意識は覚めていくのだった


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竜胆の花言葉
・悲しむあなたが好き
・正義

？の正体...誰だと思いたいですか？

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