【刀剣乱舞】虐待を受けていた審神者とブラック本丸の刀剣男士

5話 3歳少女審神者の体調と破壊された刀剣男士・燭台切光忠 ページ26

-次の日-

朝早くから刀剣男士たちは主である杏菜の部屋にいた。
昨夜とは一転して杏菜の顔色は点滴によってよくなっていたことに刀剣男士たちはホッとした。
自分たちよりもはるかに小さいその身体で痣に耐え、まともな食事も与えられない生活にどれだけ苦しめられたのだろう……。
その事を考えるだけで刀剣男士たちは心を痛めた。
まだ出会って日が浅いが、なぜ、主がこんなに苦しめられなければならいのか仕方が無かった。

加州清光『俺、主にこんな目にさせたヤツ等が許せない。
こんな小さな子どもなのに、さ』

大和守安定『そうだね。
清光の言うとおりだよ。
僕だって許せない。』

三日月宗近『だが、ある意味ではあるがそやつらがいなければ主が俺達の所に来ることもなかっただろうな』

堀川国広『そうですね。
けど、どんな形であってもこんなことをしていい訳がりません。』

和泉守兼定『そうだな、国広
これからは俺たちが主を守っていかねえとな』

陸奥守吉行『いい締めくくりをしちょるが、和泉守。
おんしはまず主に好かれるところからぜよ(笑)』

和泉守兼定『て、てめえ……陸奥守！！
表に出やがれ！！』

薬研藤四郎『まあ、そうかりかりするな、和泉守。
俺もまだ主に懐かれているわけじゃない。
それに、これから主に直してもらう刀剣男士だって主がすぐ懐くかなんて誰にも分らねえことだ。』

加州清光『そうそう。
もしかしたら、兼さんに懐かないかもしれないしね』

大和守安定『清光、やめときなよ』

刀剣男士たちが話し合っていると……。

杏菜『んっ……。』

堀川国広『主さん、起きましたか？』

杏菜がまだ眠そうにうっすらと目を覚まし始めた。

薬研藤四郎『大将、気分はどうだ？
気持ち悪かったりしないか？』

そう、薬研が聞くと杏菜は首を横に振り、大丈夫だということが分かると刀剣男士たちは一安心していた。

加州清光『それでね、主
俺達からお願いがあるんだけど、体調がよくなかったら別に無理しなくてもいいんだけどね。
主が少しでももっと元気になってほしいから料理に詳しい燭台切光忠っていう刀剣男士をよみがえらせてほしいんだ。』

杏菜『しょく…？』

大和守安定『燭台切光忠っていうのは、元々食べ物の調理が上手だった人の主に仕えていた刀剣なんだよ』

杏菜『おにいちゃたちのおねがいだからがんばる…！』

杏菜は刀剣男士たちの願いを聞き入れるべくお願いされた刀剣を直すことにした。

(続き)→←作者より ＊追記(3月24日)

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