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(続き) ページ19

三日月宗近『主や、手をけがしてしまう。
こちらへ来るんだ。』

その言葉を無視して杏菜は手をかざすと怪我を治すと同様に光が出てきた。
すると、壊れていた筈の刀剣がどんどんと治っていった。

三日月宗近『!?』

その霊力の高さに三日月宗近は驚いた。
前代未聞と言われる折れた刀剣男士をこの少女は治して見せたのだ。
刀が元に戻ると光は消えた。
そこに現れたのは、黒髪のキレイな紫色の瞳をした刀剣男士だった。

??)『あれ、おれっち……。』

そして、その刀剣男士は辺りを見渡すと三日月宗近がいた。

??)『あれ、三日月の旦那。
ここは……。』

三日月宗近『ああ、薬研か。
久しいな。
ここは俺たちのいる薬研もいた『本丸』だ。』

そう、その刀剣男士とは粟田口の短刀の一振・薬研藤四郎であった。

薬研藤四郎『??
どういうことだ?
ここが俺たちのいた本丸って……。』

三日月宗近『ああ、主がな。
蘇らせてくれたんだ。』

薬研藤四郎『主…?
!!
まさか、『アイツ』がか!?』

三日月宗近『いや、薬研の言う『ソイツ』はもういなくなった。
この本丸に『新しい主』が来たんだ。』

薬研藤四郎『『新しい、大将』……?』

だが、薬研藤四郎がいくら周りを見渡しても主らしき人はいなかった。

三日月宗近『ああ、薬研。
下を見てみろ。』

薬研藤四郎『下……?』

三日月宗近に言われた通りに下を見ると、そこには小さな女の子がいた。

薬研藤四郎『三日月の旦那。
これは、何の冗談だ?』

三日月宗近『冗談などではない。
まだ幼子どもではあるが、俺たちの立派な主だ。
政府が言うには特例で審神者にしたそうだ。』

薬研藤四郎『特例ってレベルでもないだろ。』

杏菜『おにいちゃ、誰?』

薬研藤四郎『ああ、悪いな。
俺は薬研藤四郎だ。』

杏菜『やげん、おにいちゃ……?』

薬研藤四郎『ああ、そうだぜ。
大将。』

杏菜『たい、ちょう……?』

杏菜は薬研藤四郎の言った『大将』と言おうとしたが、『しょ』が言えずに、『ちょ』になってしまった。
薬研藤四郎はこれが思いのほか可愛くて顔が赤くなってしまった。
だが、杏菜は薬研藤四郎の名前を呼んだのはいいが、薬研藤四郎には一向に近づこうとはしなかった。
不思議に思った薬研藤四郎は首をかしげて、杏菜を呼んだが一向に近づこうとはしなかった。

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秋緋那(プロフ) - 桜舞姫・蝶月姫さん» コメントありがとうございます。そう言ってもらえると嬉しいです。まだまだ語彙力を低下させていけたらなと思っているので楽しみにしててください。ありがとうございます。これからもそう言って頂けるようにがんばりたいと思います。 (2019年12月26日 1時) (レス) id: 8da4fe24da (このIDを非表示/違反報告)
桜舞姫・蝶月姫(プロフ) - やばい、かわいい、最高、やばい(二回目)、語彙力がものすごい勢いで低下していく...これからも更新頑張ってください!最高です! (2019年12月25日 17時) (レス) id: fcb098628f (このIDを非表示/違反報告)
秋緋那(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです。夢主ちゃんの可愛さをまだまだ出せるようにしたいと思うので更新気長に楽しみにしていただければと思います。ロアさんも風邪などに気を付けてくださいね! (2019年12月25日 3時) (レス) id: 8da4fe24da (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - やっべぇ夢主がめっちゃかわいい……萌える、なんなら溶けそう……最近寒くなってきたので、風邪などに気を付けてお過ごしください!! (2019年12月6日 19時) (レス) id: 148e7f1d83 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:秋緋那 | 作成日時:2019年1月12日 19時

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