【刀剣乱舞】虐待を受けていた審神者とブラック本丸の刀剣男士

(続き) ページ11

大和守安定『主、眠いみたい。』

加州清光『俺が抱っこして寝かせる！』

杏菜『やしゅしゃだおにいちゃ……。』

大和守安定『ん？
どうかしたの？』

今にも眠そうな杏菜の顔があった。

大和守安定『眠いんだよね。
ごめんね、清光がうるさくて。』

加州清光『ちょっと……！
それ酷くない！？』

大和守安定『清光うるさい。』

堀川国広『じゃあ、僕は主さんのお部屋を掃除してきますね。』

大和守安定『うん、お願い。』

堀川国広『行きますよ、兼さん。』

和泉守兼定『はぁ！？
なんで俺が……。
それに、俺だってな、怪我してるんだぞ！！？？』

堀川国広『いいから、いいから。』

そう言って、堀川国広は和泉守兼定を引っ張りながら主の部屋に向かった。
大和守安定の腕の中では杏菜が寝ていた。

大和守安定『ふふっ、主寝ちゃった。』

加州清光『主の寝顔可愛い。』

そう言って、清光は杏菜のほっぺをツンツンし始めた。

大和守安定『ちょっと、清光。
主が起きちゃうでしょ？』

何回かしていると杏菜は大和守安定に顔をうずめていた。

加州清光『か、可愛い！！
超かわいい！！』

大和守安定『清光、うるさい。』

加州清光『しょうがないでしょ！？
主がかわいいんだから！
それより、今なら抱っこできそうだから俺にも抱っこさせてよ。』

大和守安定『はいはい、わかったよ。』

大和守安定は慎重にそっと加州清光に抱っこさせた。
加州清光の袖をきゅっとつかんで寝ているが光が出てきて、加州清光の傷はなくなっていた。

加州清光『安定、俺今なら折れてもいいや。』

大和守安定『清光、馬鹿なこと言ってないでちゃんと主しっかり持ってなよ。』

加州清光『だってだって、主の可愛さが異常なんだもん。』

大和守安定)『清光が『もん』とかキモい。』

その時の大和守安定は加州清光が今まで見た中でも一番冷たい目で蔑みながら加州清光にそう言ってきた。

加州清光『……。』

三日月宗近『加州や、俺にも主を抱っこさせてはくれぬか？』

だが、杏菜は加州清光に抱きついて寝ていたのでなかなか離してはくれなかった。

三日月宗近『あなや〜。』

杏菜はさらに加州清光に抱きついて離れようとはしなかった。
それを加州清光は勝ち誇ったかのような顔をしてどや顔をしていたのだった。
そんなことを知らない杏菜はすやすやと加州清光の腕の中で寝ていたのだった。
暫くすると、堀川国広と和泉守兼定が広間に戻ってきた。

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