奇病少女と刀剣男士【刀剣乱舞】 (ページ6)

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参振目加州side ページ6

誰かに呼ばれたような気がした。

何かに引っ張られるような感じだった。

目の前の桜が消えた時俺の前には真珠の様に綺麗な色の髪の少女が立っていた。

加州「俺、加州清光。川の下の子、川原の子ってね。扱いにくいが性能はピカイチ。いつでも使いこなせて可愛がってくれて、あと着飾ってくれる人大募集してるよ」

口が勝手に動いていた。目の前の少女は俺に

『初めまして、加州清光様……僕は零舞と言います。僕に、貴方の力を、貸してくれますか？』

そう言った。怯えてるような感じだった。

加州「その前に、あんたは俺を、愛してくれる？」

そう聞いた。そしたら目の前の少女は

『愛……が何かわからない』

そう言った。俺は不思議に思った。だから、疑問をぶつけた。

加州「？人の子は、親に愛されるんでしょ？」

そういった瞬間少女の髪の色が変わった。

『あの人達は僕を愛してなんてくれなかった！』

そう叫んだ。涙を流しながら。

『僕だって愛されたかった！頭を撫でて欲しかった！優しい言葉をかけて、欲しかったっ……ﾋｯｸ……ｳｩ……』

加州「ちょっと……なんで泣くのさ……」

こん「加州様、審神者様は親に愛されたことがないのです」

加州「は……？」

静かになった部屋に、俺の主になる少女のしゃくりあげる声だけが響いていた。