【刀剣乱舞】本丸が元通りになったので平和な私生活を送りたいと思います【笑えない冗談よし子さん】

場の雰囲気。笑えない ページ38

全員の膳に全ての料理が運び込まれたあと、毎度恒例私に続いてのいただきますを揃える。
言った瞬間に鮭をがっつく人、お味噌汁から飲む人、サケはサケでも酒を呑む人に別れるのはいつもの事である。

ちなみに私はお味噌汁から飲む派です。
うん、今日も美味しい。


ずずっと味噌汁を啜ると、隣で同じように味噌汁を飲んでいた山姥切さんから「主」と小さく声をかけられた。




『どうかしましたか山姥切さん』


「朝、兄と話した内容を皆に伝えなくていいのか。食後にでもいいから早めに言っておいた方が事の収まりが早いぞ」




兄と話した事と言えばひとつしかない。
恐らく、皆さんが一番聞きたくて一番聞づらい事なのではないだろうか。

……私に継ぐ意思が無いことを察して、誰も言ってこないんだよな。どれだけ優しんだよ優男かよ。……優男だわ(自己完結)


私は次に進めようとしていた箸を一旦置いて、息を吸い込んでから声を上げた。




『皆さん、食べながらでいいので聞いてください。

＿＿今朝方、私はこの本丸の主になる事が決定しました』




私の発言に周りから「ぶっ」と何かを吹くような音が聞こえる。次いで兼さん！と心配するような声が届いたあと、ごほごほと咳をする音も聞こえた。

その音が収まる前に、向かいでご飯を食べていた鶴丸さんが苦笑いを浮かべている。




「……話が急すぎやしないか、縁。
願ってもない良い話なんだが、場の雰囲気と言うやつがあってなぁ」


『今更雰囲気作ったってどうしようもないですね。あと変に固くなられては私が困ります』




そっちの方言いづらくなるし、沈黙怖そうだし。真剣な顔のイケメンはイケメンすぎて怖いし(語彙)

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