【刀剣乱舞】本丸が元通りになったので平和な私生活を送りたいと思います【笑えない冗談よし子さん】

言えるわけ。笑えない ページ3

『えーっと待ってくださいね。なんで、そうなったんですか？』



「あれだけ熱心に刀剣男士様の事をお聞きになっていましたから、興味があるのかと！それでいつになさいます？」



『え、や、あの、

私、継ぐなんて一言も言ってませんけど』




そう言い切るとこんのすけさんは、狐ながらにポカンとした。
嘘だろ？？みたいな顔してるけど、こんのすけさんがその表情をするのはおかしい。嘘だろはこちらのセリフである。



「で、ですがこの本丸に居続けるつもりであれば、今回の件もあったので、自動的に審神者になっていただくことになりますよ」


『そうなっちゃうなら祖父母の家に行きます。掃除すれば部屋も余ってるらしいんで』


「そうしたら何方が後任をつとめるんですか？」


『そこは政府さんの方で決める事でしょう？私はただ人間として
、妹としての責任を取るため、当たり前の事をしただけですから』


「それは、そうなんですが……」




ああ言えばこう返す私に、ぐうっとこんのすけさんは言葉に詰まる。……なんか、そういうことされると、申し訳なくなってくるんだよね。

だからと言ってそう簡単に審神者はやれないんだけど。



『……そもそも、現に今審神者になることを承諾したとしても、その場の勢いってやつがあるわけですよ。

そういうの、真剣に歴史守ってる刀達に悪いです』




彼等の使命は命懸けなんだ。なのに軽い気持ちで審神者になるなんて、口が裂けても私は言えない。

脳内お花畑のように「私頑張るね！」の一言で片付けられるもんじゃない。

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