【刀剣乱舞】本丸が元通りになったので平和な私生活を送りたいと思います【笑えない冗談よし子さん】

ひとり暮しスキル。笑えない ページ20

『鶴丸さん、ありがとうございました』



「もう大丈夫か？」




心配そうに尋ねてくる彼の言葉に頷いてから立ち上がり、もう一度お礼を言ってその場を去った。


……鶴丸さんから励まして(？)頂いたことだし、気持ちを切り換えてシェフ光忠の夕飯の手伝いでもしようか。
思い立ったが即行動。厨へと足を進め、入り口から中を覗けば光忠さんと歌仙さんが二人で料理を作っていた。




『光忠さん、歌仙さん』


「あ、縁ちゃん！僕達に何か用かな？それだったら悪いんだけど今包丁を使ってて手が離せないんだ」


「燭台切、息継ぎを大切にしよう」




歌仙さんのツッコミにごもっともと頷いて、私は部屋着の袖をまくり上げた。そして食材を切る歌仙さんの隣に滑り込んで二人を見上げる




『何かお手伝いしますよ』


「いや、縁はゆっくりしてくれ」


『居候してる身なので、これくらいはさせてください』


「……じゃあお願いしようかな。構わないかい燭台切」


「もちろん！人手が増えるのは有り難いからね！」




笑顔で了承する燭台切さんの手元は、話ながらも鬼のように動いている。流石伊達政宗の刀。


私は机にかけてあった予備のエプロンを着用し、邪魔な髪を結い上げた。半ひとり暮しのスキルをこんなところで発動することになるとは！！唸れ私の技術！！！

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