【刀剣乱舞】本丸が元通りになったので平和な私生活を送りたいと思います【笑えない冗談よし子さん】

一件落着してほしい。笑えない ページ2

あの後の処理は一級品だった。

山姥切さんが予めこんのすけを通じて政府に連絡をしていたらしく、私が一期さんの手を使って立ち上がったと同時にスーツの役人たちがゾロゾロと入ってきた。


その騒動で籠っていた刀剣達は、何事かと全員が顔を出し驚く。

審神者は倒れてるし、存在を知らなかった加州清光(初期刀)が居るし……皆の反応は間違っちゃいない


政府の役人は兄と加州清光を担架に乗せて、大きな車へと運んでいく。兄と加州清光の処罰は、回復後に決められ、後日私達に知らされるそうだ。


そして私の服部の傷であるが、まあまあ酷かったらしい。この傷で病院に駆け込むと、殺傷事件か何かだと勘違いされるということで、お役人さん手製の霊力がこれでもかと込められた札を包帯に貼り付けられて終わった。

傷は塞がるけれど傷跡は残る可能性が高いと言われたが、痛みが収まるのであればなんだっていいんです。痛いのは嫌！！！




『……これで一件落着ですね』




バタバタとした大勢の大人達が一気に消えた本丸の玄関先で、私が独り言のように呟くと、背中に隠れていた乱さんがこちらを見上げた




「………僕たち、もう痛い思いしなくていいの？」



『はい。多分兄は……戻ってこれないと思います』




こんのすけさんに聞いた話だと、乗っ取られた人間は体のどこかしらに障害がのこるため、審神者を続けることは極めて困難だ……と。

乱さんは安心したような表情を浮かべ「皆に話してくるね！」と大広間のある方へ駆けていった。


良かった、元気そうだ……。


ぐっと腕を上に引っ張って背中を伸ばすと、何もない空間からこんのすけさんが現れた




『あれ、こんのすけさん。忘れ物ですか？』



「はい！大切なことを忘れていました」



『何でしょうか』




「お兄様の本丸はいつからお継ぎになるおつもりで？」








『……うん？』

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