赤葦京治の彼女は影山飛雄の姉だった!? (ページ1)

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プロローグページ1

俺の姉ちゃんは、昔からなんでもすごかった

地元の超難関の私立中学に首席で入学し、

常に成績はトップだった

スポーツもできた

姉ちゃんの中学はスポーツも強豪で、

女バレは、全国大会の常連。

1年の時から姉ちゃんはセッターとしてスタメンだった

俺にバレーボールを教えてくれたのも姉ちゃんだ

そんな完璧な俺の自慢の姉ちゃんは、

東京の高校に進学した

男女共にバレーの強豪校である、

「梟谷学園高校」だ

そこでも姉ちゃんは最初からスタメンとして活躍した

だが、1年生の時、春高バレーの決勝戦で

姉ちゃんは怪我をした

試合の時、姉ちゃんは怪我したことを誰にも言わず

最後まで戦った

結果は無事優勝。

でも、それがよくなかった

怪我をしたままプレーしたことによって悪化し、

日常生活では支障は無いものの、

選手としてコートに立つことは出来なくなった

それから、たまに家に帰って来る姉ちゃんは

抜け殻みたいだった

俺は、それを見ているのが辛かった

俺じゃあ、姉ちゃんを元気にすることは出来ない

勝手に自分でそう決めて、極力姉ちゃんと関わらないようにした

＿＿それから三ヶ月。

俺の高校の入学式の日に、姉ちゃんが帰ってきた

……俺は、目を疑った

なぜって、そこに居た姉ちゃんは、

抜け殻みたいだったのが嘘のように

元の姉ちゃんに戻っていたからだ。

「飛雄、久しぶり！元気にしてた？」

そんな元気な姉ちゃんを見て嬉しくて泣いてしまったのは、

姉ちゃんには秘密だ

それにしても、いったい何があったのか……？

＿＿その理由を影山が知るのは、もう少し先のお話