CHEATER．【ONE PIECE】

「そして」 ページ31

『……ﾊｧ…！………!!!』



足を運ぶ度に、確かになってくる母さんの匂い。

あのおじさんが教えてくれた通り、母さんは本当に居るんだ……！




迷子になりそうなくらいの沢山の道を曲がり、路上を走り。




何時しか人通りの少ない道へ辿り着き、

ある角を曲がったその瞬間……









『……………………!!!』





――――――――私は、目にしたのです。





私と同じ真っ黒な黒い髪。

見慣れた髪型、見慣れた背中。





――――――様々な面影があるその後ろ姿は、



まるで母さんそのもの……否、母さん…………!!!







『(見つけた………――――!!!)』







考えるより先に、私の足は少し先にいる母さんの元へと動き出していました。









そして、









『――――――――母さん!!!!!!』

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