CHEATER．【ONE PIECE】

「ひとり」１　＊ちょっと番外 ページ27

『ねぇしゃち！遊ぼ！』









――――なぜだか最近、皆の様子が違う。





「あ……悪ィ、ちょっと用があるんだ。

　また後で、な！」


『えー…』




…しゃちで何回目だろう。

なぜだか、最近は誰も遊びに構ってくれません。


少し前までは一緒に駆けっこしたり、鬼ごっこしたりしてくれるのに。

何ででしょうか。




『つまんないの…。







　………あ』



ふと見かけたのは、大きい白クマ……の、べぽでした。


…試しに声をかけてみるとします。



『べーぽッ！』


「わッ、A！」


『あーそぼ!!』



私がそう言うと、たちまちベポは困った顔をして…



「！あ〜…、えーとちょっと今は……ゴ、ゴメンね。

　
　―――また今度！」



『………』




ﾊｰｲ、という棒読みの返事を返しながら、しぶしぶべぽから離れました。




………へんなの。






――――――――――――――――


――――――――




『きゃぷてん！』


「…なんだ」



クルーの皆はどうしても構ってくれないので、

きゃぷてんの部屋へ行き、ダメもとでおねだりをします。



『遊ぼう！』




「！……」




『…きゃぷてん？』





「…今は手が離せねェ」





『………ｿｯｶ』





…やっぱり駄目でした。


私はﾊｧと溜息を尽きながら、不満ながらもきゃぷてんの部屋から足を運びます。




ﾊﾞﾀﾝ





『………』





ここに来て、こんなことは初めてです。


皆私と話してる時は少し困ったような顔をするし、素振りもなんとなくわざとらしい。


それどころか、避けられている気も……します。





『―――――嫌われたのかな』





悲しいような、苦しいような。

もう、皆は一緒にあそんでくれないのでしょうか―――――？





『ぅ…………』




ﾎﾟﾀ




そう思うと自然と涙が出てきて、それから――――

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