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。紫色さんは煽る ページ17
先輩がいる、
それが当たり前やった。
強くて、華麗で、
見た目は冷淡だけれど、
よく対戦をすることがあって、
アドバイスをよくくれた。
それはこの世界に来てからもそうやった。
似たような人がいるとは思っていた。
会社の先輩が、
あのときの、
軍にいた時の先輩、
A先輩やった。
それが分かった時、嬉しかった。
また会えた嬉しさで、
前みたいに声を掛けたかった。
掛けられんかった。
先輩は覚えてなかった。
前世なんて、何にも。
それでも、先輩は先輩だった。
根本は変わらんかった。
だから、覚えて無くても良いから
また、あのときみたいに一緒に笑い合いたかった。
ねぇ、A先輩。
今度は置いてかんといて下さい。
『また、一緒に話しましょうよ。』
今から、行きます。
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