【d!】はじめまして、おやすみなさい。 (ページ16)

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。空色さんは治すページ16

僕は君に隠してたことがある。

僕は人間ではなかった。

人間に混ざって、人と同じような生活をしていた。

僕は神様だった。

でも、人の世で暮らしてみたかった。

最初はただぶらぶら過ごしていただけだった。

別に食べ物に困ることはないし、

住む場所に困ることはない。

城下町を歩いて、

貧困街を歩いて、

城内を歩いて。

神ってだけで、まぁチートみたいなもんだから。

気が向いたときに人の治療をした。

そして、グルッペンに会った。

彼は人間にしては、心がしっかりと立っていて。

独自のオーラを持っていて。

自分で言うのも何だけど、

神から見ても、凄い人だった。

それから、まぁ、色々あって。

彼についていくことになった。

でもね、これはルール違反なんだ。

神は特定の人に干渉してはいけないんだ。

僕はそれでも彼に付いていくことに決めた。

その代償に僕は人間にされてしまった。

それはそれでよかったのかもしれないけど。

でも君は、気が付いていた。

『ぺ神って、人じゃなかった？』

そう聞かれて、内心めっちゃ焦った。

焦って、ちゃうって答えてしまったけど。

感覚は残ってる。

神だった頃の。

君もこの世界にいるんやろ？

まだ、眠っているだけで。

大丈夫やで。

俺らが迎えに行くから。

僕の、神だった頃の話もちゃんと話すから。

絶対待っとれよ。