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病室5 ページ5

「お待たせ、…。」

北園「ん、?待ってないよ……って、」

ボーっと景色でも見て居たからか、彼は此方を向くと目を見開いてAを見つめて居た。

「何…?」

おかしいかな、何て聞ける勇気は無くて、俯いて仕舞う。

北園「可愛いね、着替えてくれたんだ。似合ってる、」

彼のへら、と綻んだ口元に、次々と述べられる褒め言葉に頰が熱くなる。

「あ、有難う…」

北園「いえいえ、…よし、行きたいところはある?」

「んーん、特にない」

北園「じゃあ、俺のセレクトで良い?きっと、気に入ってくれると思うんだ」

「うん、良いよ。」

受け答えては、病院から出た。
外に出るのは久し振りで、太陽がとても眩しい。

と、眩しかった視界が、クリアな世界へと変わった。

北園「眼、悪いって言ってたから…あげる」

「あ、有難う…」

そこまで考えられているとは思わなくて、かけられたサングラスに触れては、口元が緩んでしまった。

北園「…!…も〜、無自覚って怖いよなぁ…」

「え、?」

北園「何でも無いでーす、…っと、」

「何それ、…わ、」

人通りが多くなって来たのか、人がぶつかって来た。

北園「離れないで、Aちゃん小さいから」

流されそう、と言えば彼は笑ってAの手を軽く握った。

「…別に、流されないし…」

触れ合う体温に語尾が段々と小さくなりつつ、胸の鼓動は高鳴った。

とく、とく…と指先から伝わる鼓動は、自分なのか、彼なのか。

そんな事は考える暇もなく、Aは只々彼の広い背中を見つめて歩いていた。


____


お久し振りな更新です。

北園さんが網膜剥離と聞いて、北園さんの作品を書かなきゃ…!更新しなきゃ…!って何故か思いました。

更新遅れてすいません…。これからも頑張って更新します!

北園さんが完治しますように。


追記./

コメント欄がバグで返信出来なくなって仕舞ったので、一括で返させていただきます。申し訳ないです…。

いつも作品を見て下さって有難う御座います!拙い文章ですが、頑張って書きますので末永く見てやって下さい!

紅華乃

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紅華乃(プロフ) - 真鶴さん» そんっっっっっなに言って頂けてとっても嬉しいです!!真鶴さんも、お体に気を付けてお過ごし下さいね! (2018年9月23日 4時) (レス) id: be14245b10 (このIDを非表示/違反報告)
紅華乃(プロフ) - あやとりさん» 刀ミュは生き甲斐です(泣)…有難うございます!頑張りますね!!お返事遅くなりごめんなさい(T ^ T) (2018年9月23日 4時) (レス) id: be14245b10 (このIDを非表示/違反報告)
真鶴 - すっっっっっごく!!おもしろくて私大好きです!これからも楽しみにしています!!お体にお気をつけて更新頑張ってください!応援しています!! (2018年4月4日 21時) (レス) id: 874c46c86b (このIDを非表示/違反報告)
あやとり - 刀ミュいいですよね!更新頑張ってください!楽しみにしてます (2017年11月13日 16時) (レス) id: 94d3182374 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅華乃 | 作成日時:2017年11月7日 17時

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