『東京卍會 零番隊の隊長は狙われているらしい。』 【東京卍リベンジャーズ】

■"EP.207 ページ16

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「橘ヒナタ殺人事件知ってる？」



「え？あぁ…」










黙ったかと思えば、突然そんなことを言うA




聞いたことがある事件名


ムショ内の新聞で読んだ気がする










『あれね、武道が下した命令なの』



「え？」



『ううん、正確には、稀咲が武道に下した命令の方がいいのかもしれない』











聞くところによると、稀咲は武道を使って橘日向の殺害計画を予定



実際に殺したのは、東京卍會の構成員ではあるが直接的な指示を出したのは武道らしい。










『稀咲はね、要らなくなったコマはすぐに消すの

橘日向がいなくなかった今、稀咲が必要としているものは佐野万次郎だけ。


それを阻む者、邪魔するものは全て排除している





佐野万次郎を変えようとした堅にぃ

稀咲の裏を掴んだ圭ちゃん

堅にぃが犯した事件の裏を掴んだみっくん

コマとして扱われていた、花垣武道

裏切り者の私と千冬




皆、消されていく





私が裏切ってる事は、既に稀咲は気付いてる

1ヶ月後の定例会
多分、稀咲はこの日、私と千冬、武道を殺す気だと思う』



「は？」



『わざわざ幹部会の日に予定を入れてないんだ
あいつが幹部会に顔を出す時は、裏切り者(ユダ)を排除する時だけなんだよ』










圭ちゃんの時もそうだったから…


そう呟いて、Aはミルクティーを飲み干して、車に備えてあったゴミ箱に捨てた










『で、そのお願いなんだけど、千冬と武道を救って欲しい
あの子たちは…死ぬべきじゃない。


多分、稀咲は、最近新しく出来たホテルで私たちを殺す気だと思う


侵入方法は何でもいい

ブレーカ落としてもいいし、何なら私の信用出来る部下を何人か使ってくれてもいい


場所は、最近できた都内のホテル、天蘭ビフェスタって場所だと思う
こないだ予約してたし


稀咲は、何とか私が引きつける』



「…Aは死ぬ気なのか？」



『…ﾊｯ、稀咲殺すまで死ねないし
せっかく圭ちゃんがこぎ着けてくれたのに、稀咲殺さないと、私圭ちゃんに殴られるわ』










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