■"EP.165 ページ20
･
一瞬だけ顔を歪めた私を虎は見逃さなかった。
「A…？」
『なんでもない』
「何でもなくないよな！
何があっt…」
ふと、虎の視線が私の下腹部にいく
赤くなってる服を見て、虎の顔色が変わった
「刺さ…れたのか…？」
『違う、傷口開いた』
まぁ、稀咲に刺されたんだけどね。
そんな事を思いながら当の本人の方を見ると奴は呑気に先程ノシた奴の上に座ってる
気持ち悪い
「っ…稀咲…か…？
そう言えばあいつ…今日あれを決行するって…
何か分からなかったけど、まさかAの事を…」
『だから傷口開いたんだって
あの時の』
「どの時のだよ」
『ぇっと…だから…その…前に刺されたところの…』
私の視線に気付いたのか。
私が見ていた方向と同じ方を向き、そのままこちらに詰め寄ってくる
ま…まずい
まさか虎がここまで聞いてくるとは思わなかったから上手い返答ができない。
というか、言葉が思いつかない
しどろもどろになりながらも答えると、虎は下を向いて口を開いた
「あいつ…言ってたんだ…
場地の事も…俺の事も必要じゃなくなったらすぐにきるって…
切り札的存在だって」
『…いいからあんたは早く…ナイフ捨てて…』
あくまで虎の話は聞いてないフリをする
ただ、やっぱり私の憶測通り、稀咲は圭ちゃんの事も虎の事もただのコマとしか思ってなかったようだ。
何でもいいけど、早くナイフ捨ててくれないかな？
また逆上されてナイフ振り回されたらたまったもんじゃないしね。
「でも…！」
『…うるさい…』
唇を噛んでただ、下を向いてる虎
それを見てると、段々と視界がぐにゃぐにゃと歪んできた。
ズキズキと横腹が、呼吸をする度に痛む
あぁ、ヤバい
本当に意識が遠のいてきた
『っ…虎…』
「な…なに…？」
『…あんたは…っ…道…間違えんな…』
その言葉を言ったと同時に、視界が真っ暗になる。
虎がこちらに手を差し伸べてくるのを最後に私の意識はプツンときれた。
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デンプン。(プロフ) - あさん» わわ、嬉しいコメントありがとうございます！ 他にもヒロアカや呪術廻戦も書いてるのでよろしければ見ててって下さい！ ありがとうございます！頑張りますね！ (2022年2月7日 5時) (
レス) id: a6fa002137 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 今日知って一気見しちゃいました！！とても面白いです！更新頑張ってください！ (2022年2月6日 22時) (レス) @page34 id: f76890acca (このIDを非表示/違反報告)
デンプン。(プロフ) - 華さん» お久しぶりです！ ありがとうございます！ (2022年2月6日 2時) (レス) id: a6fa002137 (このIDを非表示/違反報告)
華 - お久しぶりの更新！とっても面白いです！ (2022年2月3日 23時) (レス) @page34 id: a19f9ab121 (このIDを非表示/違反報告)
華 - ですよね！授業中寝たときが一番ヤバいんですけどね〜 (2022年1月25日 23時) (レス) id: a19f9ab121 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：デンプン。
| 作成日時：2022年1月1日 0時
