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ページ3

「……っ」


この感じ私は知っている


息苦しくてふわふわして最初は声がでない




「__っ!こうくんっ」



「返事してっ」







私の誰にも言えないこと




_________それは





「やっとタイムスリップできた」



事の初めは小学3年生の夏。




私の大好きなこうくんが転校することになった









「今までありがとうございました。」




「なかよくしてくれてありがとう。」


そう礼儀正しくお辞儀をしてこうくんは教室をでていった。





「っ!こ……うくん」

目から大粒の涙が落ちてボタボタ音を立てる


「京子ちゃん……」

友達の由美ちゃんが私の肩をさすってくれた



「いやだよぉ!こうくんっ」



「京子ちゃん……」







「追いかけなよ!」



「え?」





「そのくらいこうくんが好きなら追いかけなよ
!」





「ドラマの中では追いかけて結ばれてた!」


ドラマの中でか……と少し思ったけど



「うんっ!」




そう言って走っていった







でも結局、下駄箱で私の足は動かなくなっていた









ここでいってもなにか変わるのかな



そう思ってしまった









そこからこうくんを超えるひとには会えていない
それくらい私のなかで大きい恋なのだ





『追いかけなよ 』



その言葉が私の心に染み付いて離れない






勇気が出せなかった私はこうして小学3年生に戻っていた


タイムスリップで。





あれからこうくんを思い出してはネットで調べた方法を試したけど


デマだと分かっているのに




タイムスリップに一理の希望をかけてしまう。









もしかしたら会えるかもと思って









タイムスリップに成功した。


この希望は叶ったのだ



でもこうくんのお別れの挨拶のところじゃない

「ここはどこ?」









「あら?お嬢ちゃん」

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作者名: | 作成日時:2019年1月6日 0時

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