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「清水さーん!」

げ。

長いその手を大きく振るのは入ったばかりの新人くん。
私の姿をみると走って駆け寄ってきた


ワンコみたい


私が彼と出会ったときの第一印象はこれ
キラキラとした曇りなき瞳で真っ直ぐみる姿は女性社員の母性をくすぐった


「大崎くん、おはよう」

私が挨拶するとワンコくんは

「はい!おはようございます!」
と言い走り去って行った






「脈アリね」



「美和っ

いつから……」

彼女はこの会社でできた友達みたいな感じ
同僚で神出鬼没だからときどき驚く

あと脈アリって


「ありえないから笑」

そう冗談めかしてかえすと
彼女はあきれたように笑った


「そーやってチャンスをつぶすのはもったいないよ」

チャンスもなにも……


「私はもうアラサーだし
あっちは23よ?
恋愛対象なんてないない」

と、手を左右にふって言うと美和はふーんと言って行ってしまった







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作者名: | 作成日時:2019年1月6日 0時

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