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#08 ページ9

Aside


そうして5人を倒し、5人の気絶した人の山の上に座っていちごミルクを飲んでいたら

少し経った頃に伊藤さんと貴志も5人ずつ倒したらしく、敵はみんな気絶した


「もうやめて!やめて!やめて〜!!」

「うっ!うっ!うっ…!」


まだノールックパンチ(笑)をしている2人に、声を掛けた


『ちょいちょい、目開けなよ、もう倒れてるから』

「え??…おい見ろ!」

「うっ…!あ?」


自分たちが倒したことに、2人は気づいた


「俺達が…やったのかな?」

『そうだよ』

「そうかもな」

『いやそうなんだって』

「俺たち…強えぇのかな?」

「かもな」

「えっ、運動神経良い方?」

「めっちゃいい、握力とかもバリバリ」

「同じく」

「そっか」

『もう勝手にしてくれ』


そして私は考えることを放棄した()


「俺は…強い」

「俺も…強い」

「俺達は今日からツッパリだけど…強い」

「ああ」


何だこの茶番


「一つ提案がある」

「何だ?」

「俺とお前とAは今日から相棒だ」

『え、待って何で私まで』

「相棒は強いほうが良いでしょー?Aも5人やったんだしさ…

ねえお願いお願いおねが〜い…」

『うん、もうなんでもいいや』

「よし、俺たちは今日から相棒

だから、お互いの秘密は言わない」

「わかった、男の約束だ」

『1名女なんですが』

「あっ…そういうダサいセリフ好きなんだ」

『スルーですかスルーですねわっかりましたぁ』

「ダサくはねえだろ!かっこいいだろ」

「うん、まあいいや」


そうして私達は、三人で腕を組んで

“相棒”が出来た


「クソ…目潰しに使おうと思ってた胡椒、使う余裕なかったなぁ」

『ほう、胡椒ね、また面白いこと考えるじゃん』

「てめえ…卑怯だな!」

「いや2人に15人でくるほうが卑怯だろ」

「ていうかAちゃんも褒めちゃダメ!」

『ぇ、伊藤さん私の名前…』

「あー、こいつが呼んでたから…」

『私 黒鐘A、Aって呼んでよ、相棒なんでしょ?』

「…おう、これからよろしくなA」

「おいてめえなに俺を差し置いてAと仲良くなってんじゃボケぇい!!!!!!

お前なんかよりな、俺のほうがず〜〜っと前からAのこと知ってるんじゃ!!!」

「いやどうでもいいわ!!!ていうか別にいいだろ仲良くしたって!!!」

『うん、もうどうにでもなれ』


その日は、私はわちゃわちゃ話している2人をおいて帰った

でも、貴志が着いてきて「母ちゃんがどうせ会いてえって言うし飯食ってけば?」

と一言。

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作者名:冬眠。 | 作成日時:2023年2月9日 20時

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