最強コンビ、ここにあり (ページ3)

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三橋side

(チャイム)

「え〜…え〜それではこちらは…」

担任の先生がチラチラと教室の黒板前に立っている俺を見ながら話す

ま、担任だけじゃなくてクラス全員に見られてんだけど

「外人さんでは？」

『無いです』

「ハーフ？」

『純日本人です』

「ということは？」

『ツッパリです』

テンポのいい会話を終わらせた所で、担任が言った

「はい、ということで日本人のツッパリ三橋貴志くんです」

『どうも〜』

片手を上げて明るめに挨拶をしても全く視線を動かさないクラスの奴らは

少し経ってからまばらな拍手をしだした

「あれ？あと2人転校生が来るはずなんだけどな」

『え？初日から遅刻っすか？』

「そうなのかな」

チッ！俺も遅刻すりゃよかったぜ

転校初日に遅刻って、ツッパリっぽくてかっこいいじゃねえか！

そんなことを思っていたら、教室のドアがガラッと足で開けられた

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Aside

お菓子を買いにスーパーやら駄菓子屋やらに寄って

両手にビニール袋2枚パッツパツになる程買って

「Aちゃん、いつも来てくれてるから、ほらおまけ！」

と言う駄菓子屋のおばあちゃんにおまけを貰って

いざ学校に向かおうとすると、もう登校時間を過ぎていた

私はいつも遅刻だしゆっくり行くかと歩くスタイルなので問題はないのである

意外に学校は近くて、徒歩3分くらいだった

一旦帰るのも面倒なので、そのままお菓子二袋を持って学校に向かった

上靴を履いていざ教室って時に、私の手は袋で空いていなくて

不可抗力で扉を足で開けて入ると、そこには懐かしの貴志がいた

「え…？聖子ちゃん…？」

『どっから見ても違うね、それは』

「んだよ褒めてやったのに！久しぶりだなA、お前なんでここいんだよ？」

『転校してきたんだよね』

「いつ？俺の母ちゃんそんな事知らねえ見てえだったけど」

『今日』

「ほーん…って、今日⁉⁉んじゃテメエが転校生かよ！！」

「遅刻してきてんじゃねえよ！！」とビーバーみたいな顔をして言ってくる貴志

その言葉に反抗して『お菓子買ってたんだよ見りゃ分かんだろ！！』と言うと

「うん、二人知り合い？あ、君はAくんか、スタイルいいね、外人さん？」

と担任に言われた

『幼馴染、んで私外人じゃないっすバリバリ日本人』

「あら、てことは…？」

『あ、スケバンとか言われるけど違うからね』