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Aside
「よっしゃ」
私の目の前でクスリを作って飲ませる準備をしていたヤクザの1人が声を発する
因みに私を連れてきた奴らは「かなり上玉だが早川京子じゃねえじゃねえか!!」と
フルボッコにされていた
「かなりの上玉だから?優しい俺は許すが今後気をつけろ」と
倒れた奴らに言っていたけど…多分もう生き返らん…ご愁傷さま()
クスリは飲みたくないし嫌だけど、それで皆がターゲットにされないなら
正直もうなんでもいい、そう思ってしまった
「お前名前は」
『…キリマンジェロ・ジョセフィーヌ』
「調子こいてんじゃねえぞ?あ?」
『…はあ、ジョセフィーヌは本名だよ、来宮ジョセフィーヌ』
「…マジか」
コイツラアホだ()
「これで俺から離れられねえようにしてやる」
「女子高生をヤク付けにするなんてよお…!井上さんほんとおっかねえよ」
「ハハハハ!」
『はあ…チンピラ風情が調子乗ってんじゃねえぞゴラ』
「よ〜しよし、今のうちに吠えとけ」
まあ、そうは言っても毎日遅刻してたし貴志達が気づいてくれることも無いと思うから
一人でやらないといけないんだけどなあ…キッツ…
…考えてる時間が無駄か?なんて思いはじめ、私の腕を掴んできていた男に胸を寄せ
向こうが照れて力が緩んだ時にドーンッと股間を蹴った
「どうせ…」
「うわ!!」
『はいち○こドオオオオオンッ!!!』
私は魔性の女なんて呼ばれるくらいなんだから、ちょっとは注意して欲しかったな
…それにしても貴志の入れ知恵が、こんな所で役に立つとは
そんな事を考えながら、周りに居た7人ほどの内5人を蹴るやら殴るやら色々していたら
背後から背中に強烈な蹴りと、後頭部に拳で一撃が降ってきて
「オラァ!」
『うへ…』
それに気づかなかった私は、背中ならまだしも、後頭部の衝撃に耐えきれずに
ヘロヘロっと床に膝をついてしまった
そして腕をロープで縛られながら
今日の晩ごはん唐揚げ作って貴志の家に持っていこうかななんて考えては、ハッと笑う
「クッソ〜、なかなか元気なじゃじゃ馬姫だなァ、キリマンジェロ・ジョセフィーヌ
ちょっとバテるまでロッカーぶち込んどけ!」
「「はい」」
『ロッカぁ〜?』
「ほら立てよ」
『ちょ、痛いってもうしないってば』
「こっち来いオラ!」
『ちょっと人の話聞いてt』
「大人しくしてろ!」
『被せ気味!!』
ロッカーに詰められるのが京ちゃんじゃなくてよかったと心底感じた
頭痛ぇし(
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作者名:冬眠。 | 作成日時:2023年2月9日 20時