#42 情報力 ページ46
Aside
「僕も小さいときからの夢を叶えることにしました
海軍に入りたいんです」
「人の心配より、お前こそ大丈夫なのかよ」
「え？」
ハキハキと喋るようになったコビーに、ゾロは問いかける
「雑用係でも、アルビダの海賊団に２年居たのは事実なんだろ?」
「あ…」
「海軍の情報力を見くびるな。その事実が知れたら、入隊なんて出来ねえぜ」
「そ…そういえば…」
そんな話をしていたところに、お店の入口から海軍がやってきた
「失礼」
「ハッ…」
「キミらが海賊だというのは本当かね?」
海軍の問いかけに、ルフィは答える
「ああ、Aの他に一人仲間もできたし、今海賊団になったばかりだ」
「我々の基地とこの町を暴君から救ってもらったことには一同感謝している
しかし、君らが海賊だと分かった以上
海軍の名において黙っているわけにはいかない
即刻、この町を立ち去ってもらおう」
その言葉を聞いた瞬間、街の人達はざわめき出した
「せめてもの義理を通し、本部への連絡は避ける」
「おい海軍！何だその言い草は?」
一人の男性がいちゃもんを付け始めると、続けて一人、また一人と増えていった
「お前たちだってモーガンに抑えつけられてビクビクしてたじゃないか」
「その人達は私達の命の恩人だわ」
「そうだそうだ！」
少し落ち着いた時に、立ち上がってルフィは言った
「じゃ、行くか
おばちゃん、ごちそうさま」
『ご馳走様でした、色々とありがとう‼』
「もう行っちゃうの？お姉ちゃんたち」
リカちゃんは悲しそうに言ったので、せめてもと思い、頭を撫でて
おにぎりが美味しかったことを伝えて、私達三人は歩き出した
「君も仲間じゃないのか?」
「えっ僕…僕は…く…」
仲間じゃないのか、そう聞かれて答えられずに居たコビーに
私達はドアの前で立ち止まった
すると、今度は私達に問われた
「待ちたまえ、どうなんだ君たち」
「俺こいつが今までなにやってたか知ってるよ」
突然言い出すルフィに、ああなんだそういうことかと察して、私も言い出す
『私も』
振り返ったコビーを見て、私はニヤッと笑った
「こーんな太った女の海賊が居て、アヒルだっつったかな?」
「ルフィさん‼Aさん‼」
コビーは、海賊船に居たことがバレれば海軍には入れなくなる
『金棒を振り回して、ちょーおっきかったよね』
「なんだかいかついおばさんなんだけどコイツその女海賊んトコで２年間も…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 63人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冬眠。 | 作成日時：2022年12月15日 15時
