#04 おやすみ。 ページ5
これ以上書いてたら進みそうになかったので無理やり切っちゃいます…。
すみません…。本編どうぞ。
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Aside
「じゃ、ほんのちょっとだったけど……。ありがと。楽しかったよ、A。」
『………私も。』
「俺…もう、寝る…から……。」
『………………安らかに…お疲れ様、シオン。』
おやすみ。私が唯一心を許し、開いた男。
そんな彼に別れを告げて、ナミの元へと駆け出した。
ツンと鼻を通る感覚を、目の奥が熱くなる感覚を無視しながら。
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No side
「よっしゃ、ほら!」
水夫が投げたロープが樽の横に落ちる。
「か〜またか」
「へへへ…バッターアウト」
「何やってんだよ、下手クソ」
後ろや上の見張り台から他の水夫達が煽る。
「え？あれ？」
見張り台にいる一人の水夫が声を漏らすが、下にいる水夫にも、誰の耳にも届かずに消えた。
「こいつは重いぜ」
「中身たっぷりの酒樽と見たぜ」
「へへ、いただき‼」
樽を釣り上げた水夫達が次々と声を上げる。
そんな中、見張り台に居る水夫が声を漏らす。
「あ…あ…」
水夫の見つめる先には、ピンクの船。
横顔の掲げられた髑髏マーク。
ハートマークが描かれた帆。
海賊船であった。
「右後方に船影!マストの上に海賊旗!海賊船だ!敵襲!敵襲!」
水夫が下にいる樽をもっている仲間に叫ぶと、
それを聞いた水夫たちは樽を落として「うわ〜!」と走って船の皆に伝えに向かった。
ド〜ンッ‼‼と言う大きな音と共に、砲弾や大きな波が船へ向かってきた。
放たれた砲弾は、船の横に3つ落ちていった。
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Aside
「「キャア〜‼‼」」
人々が叫ぶ中、倒れて男に凭れ掛かりそうになっていたナミを間一髪で抱きとめる。
『間に合った…。ナミ、大丈夫？』
「………」
問いかけてもナミは返事をしなかった。
目立った傷はなさそうで安心した。
「あ…ああ…あ…」
ナミをダンスに誘った男が驚いて立ち尽くしていた。
腹が立ったので、思っていることを言ってみた。
『この子守れないんなら、ダンスなんて誘わないでくれる??身の程を知りなさい。』
「あ…君はさっきの…!」
これでも抑えた方だが、私の怒りを簡潔に伝えた。
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作者名：冬眠。 | 作成日時：2022年12月15日 15時
