麦わらの一味に溺愛されるなんて聞いてない…‼【Ⅰ】 (ページ35)

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#32　刀ページ35

No side

「だから、ルフィさんもAさんも怒ってヘルメッポを殴ったんです」

「あいつらが?」

ゾロは前を向いて呟いた

「ルフィさんもAさんも、二人共今は海軍に追われる身です

あなたに海賊になれとまではいいません、だけどお願いです

二人に力を貸してください」

真剣な顔をしていうコビーを見て、ゾロはもう一度視線を前に戻した

またコビーは縄を解きながら真剣な顔をして言った

「ゾロさんを助けられるのはルフィさん達だけです

そして今、ルフィさん達を助けられるのもゾロさんだけだと僕は思います」

そして、ゾロまでもが真剣な顔つきになった

だが、其処にモーガン大佐や海兵が来てしまった

海兵はコビーとゾロに銃口を向ける

「其処までだ！

俺様への反逆の罪でお前達二人を今この場で処刑する」

モーガン大佐の言葉に

ゾロは少し睨みながら、コビーは目に涙を浮かべながらモーガン大佐を見た

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Aside

私とルフィはへるめっとを連れて、

"My.Room"と書かれた看板とピンクのお花のリースが掛けられた部屋にはいる

「この部屋だな」

『うわ、部屋中真っピンク…』

「なんだよ‼お前は俺の女なんだから、結婚したら毎日見る部屋だぞ‼」

『いやいや、そろそろ諦めてよね』

「そうだぞ！Aは俺の仲間だ！お前にはやらん‼」

『ルフィ、そこはあんま関係ないかも…いや、あるか??』

なんてしょーもない会話をしながら部屋にはいる私達

へるめっとと喧嘩しているルフィの代わりに部屋を見渡すと、

壁にかけられた3本の刀を見つけた

『ルフィ、あれ』

「あった！でも3本もあるぞ?おい、ゾロの刀はどれだ?」

「あああ…」

「なんだ、気絶してる」

『それはさっきルフィが喧嘩して一発殴ったからでは』

「なんだ、そっか

あ、コビー！」

窓の外を見ると突然そんな事を言ったので、私も後ろから覗く

磔場にはぞろと、

更には泣きながら鼻水を垂らして立っているコビーとモーガン大佐と海兵を見た

海兵達は二人に銃口を向けている

「うう…あああ…」

「おもしれえことをやってくれるじゃねえかおめえ達

あの麦わら小僧と金髪美形女と四人でクーデターでも起こそうってのか?」

「俺はずっと一人で戦ってきた」

モーガン大佐の発言にぞろが口を開く

コビーは隣で怯えていた

「兵隊を取り巻きに威張り腐ってるおめえとは違ってな！」