#13 約束 ページ14
Aside
「今は一人だけどな、後からAも入るし…
まぁそのうち二人で見つけるさ」
ナミとお宝を運び出そうとしていると、船の方からそんな声が聞こえた。
私、手を組むことしか出来ないって言っただけなんだけど…
なんて考えながら立ち止まる。
すると、ようやく思い出したルフィとの会話。
＿「エェ⁉⁉もう行っちまうのか…⁉
せめて俺の仲間一番目になってからにしてくれよ〜‼」
『それもごめん、手を組むぐらいしか出来ないし、今は時期じゃない。』
「ええ〜…」
『またすぐ会える。きっと。』
「……わかった‼約束な‼‼またな‼‼」＿
あの「約束」は
手を組むこと(＝ルフィの中では仲間になる)ということだったのか
やらかした…と考える。
ナミは聞こえなかったのか「A？」と声を掛けられてハッとする
仲間になれないのなら仕方ないだろうと諦めてくれるのを信じて
ルフィとはここでサヨナラをしようと決意して
『ごめん、行こう』
「ええ」
私はナミと歩き出した
「そうだな、十人は仲間が欲しいな」
そこから先は、私には聞こえなかった
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No side
「ハハハハ！そうかい、お前も海賊かい！
なら、あたしとは敵同士ってことだね？ええ？」
「ル、ルフィさん逃げましょう」
「なんで？」
怯えながらルフィに逃げるよう促すコビーに、
なぜ逃げるのかがわからない様子のルフィ。
「あの金棒の威力見たでしょう？この方は、この海で一番強…」
コビーは、「この海で一番強いお方」と言おうとしたが
ルフィのことを見て踏みとどまって、先程の言葉を思い出した。
＿「海賊王になるって、俺が決めたんだから
そのために戦って死.ぬんなら、別にいい」＿
固まったコビーを見て、アルビダは言う。
「一番、なんだい？」
「い、い…い、一番いかついクソババアですー‼‼」
下っ端のコビーがそんなことを叫ぶなんて思っていなかったのか
その場に居た皆が口を大きく開ける
「く…くく…」
コビーは目をつむったまま動かないが、隣にいたルフィが笑い始める
「ハッハハハハハ‼ウハハハハハハ‼‼」
「何だって？」
アルビダは怒りに満ちた表情でコビーに問いかける
「ぼ、僕は海軍に入るんだ！入って海賊共をやっつけるんだ！」
「自分が何を言ってるか分かってんのかい」
「分かってるさ」
ルフィは未だに大声で笑っている
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作者名：冬眠。 | 作成日時：2022年12月15日 15時
