#12 悪魔の実 ページ13
No side
ルフィが振り返ると、四人の海賊が一気に押し寄せてくる
「「「「でやっ」」」」
「お〜っとっとっと」
「ああ…」
ルフィは勢いよく後ろに飛んで攻撃を躱した。
「ヒヒ」
「うう…ハッ」
「うぉ〜‼」
笑って腕を回すルフィを見ていたコビーは驚いた表情をする。
目線の先には一人の海賊がルフィ目指して後ろから刃物を持ち、
飛んできていた。
ｶｷﾝｯ
掛け声を聞いたルフィは何食わぬ顔で体を少し移動させて攻撃を躱した。
そして海賊の頭を振りかぶりながら言った。
「後ろから襲うなんて卑怯だぞ‼」
「「「「「うわぁー‼‼」」」」」
ルフィの投げた海賊の一人は
四人がかりで襲ってきた海賊たちにクリーンヒットしたのだった
そして、投げたルフィの後ろには大勢の敵が。
「ん？…わぁ〜‼大勢で来るなんて卑怯だぞー‼‼うわあ〜‼」
逃げながら柱に捕まり、そのまま走り続けるルフィ。
普通なら体は一定の距離で止まってしまうが、腕が伸びて走り続ける。
海賊は理解が追いつかずに、手がある柱の部分で止まってしまった。
「え？…ギャー‼‼‼」
伸びていることにやっと気がついた海賊が叫ぶと、ルフィが振り返る。
「なんてね」
攻撃されると気づいた海賊は走って戻る
「ゴムゴムの…」
「ああ〜！」
「ん？」
穴から出てきたアルビダも、ルフィから逃げる海賊たちも
ルフィに注目する
「ロケット‼」
「「うわあー‼‼‼」」
ルフィの腕が縮み、パンチを食らう海賊たち
「なに〜！？」
「ああ…」
アルビダもコビーも驚いた表情を見せる。
そして、海賊たちが呻く声が聞こえる中、コビーが言った
「ルフィさん、貴方は一体…」
「俺？」
ルフィは笑って頬を引っ張りながら言う。
「俺はゴム人間だ」
「ゴム人間て…そんな…う、うわ〜」
いつの間にかコビーの背後に立っていたアルビダを見て
コビーはルフィの後ろに逃げ隠れる。
だが、アルビダは襲う様子などなくルフィに話しかけた。
「お前、悪魔の実を食べたんだね」
「ああ、ゴムゴムの実を食った」
「そうかい。
噂では聞いちゃいたけどほんとにそんなもんが実在してたんだね
随分と腕も立つようだが、賞金稼ぎかい？」
「俺は海賊だ」
「海賊？ハン！お前一人でかい。」
「今は一人だけどな、後からAも入るし…
まぁそのうち二人で見つけるさ」
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作者名：冬眠。 | 作成日時：2022年12月15日 15時
