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そして翌々日、オープン前の店内では既に出勤していたルルちゃんが子供みたく店長に駄々を捏ねていた。
「今日はピンで指名取らない! 絶対やだぁ‼」
昨日のことがよっぽどトラウマになっているらしい。
店のナンバーワンキャバ嬢がいなくなってはこの店も困るだろう。証拠に店長は頭を抱えてルルちゃんのわがままに悩み頭を抱えていた。
「大丈夫だよ、ホールにいる時は皆いるし、前みたいになんかされる心配はないと思う」
横から口を挟めば、またも何やらごにょごにょと叫びながらギュッと抱きついてくるルルちゃん。よし、メンタルは問題なさそう。
「私、今日アリスチャンとペアでやる! アリスチャンももしかしたら狙われるかもしれないし!」
ルルちゃんがそういえば店長も口ごもった。
確かに。あの時、あの場にいたには私達だけ。
ただ昨日の取り調べで、ルルちゃんの言った『黒い服を着た人』という発言で彼女が一気に犯人から襲われる危険性が高まった。そしたら、もし私がそばにいれば犯人がまた顔を出すかも。それに、万が一の場合があれば…。
「そうだね、二人の命には代えられない。今日はそうしよう。その代わり、ちゃんと盛り上げるんだよ」
「了解しました!」
ケロッと明るい声で敬礼をするルルちゃんを横に私は思わず苦笑いした。切り替えが早すぎる。そして言うまでもなく、問答無用でいつも通り私は真顔のままルルちゃんに連行されオープン前の準備をするべく更衣室へと向かった。
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表紙を仮表紙から新しく描き替えましたのでお暇な時にでも見てみてください〜
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あすか@暇人(プロフ) - はじめまして!こちらのお話、愛読させていただいております!表紙絵最高…。前のも好きでしたけどこっちも最高です!これからも頑張ってください! (2022年8月1日 18時) (レス) id: f527377b10 (このIDを非表示/違反報告)
カリリン - とても、いいお話です! (2022年7月11日 21時) (レス) id: eb57079295 (このIDを非表示/違反報告)
カリリン - 続きが気になります。お願いします。 (2022年7月11日 21時) (レス) id: eb57079295 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冬 磨 | 作成日時:2022年6月27日 17時