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後ろを振り向いたAは、目を開いて思わず駆け出した。
そこには大好きなメンバー達が立っていて、
手前にいたドギョムが真っ先に抱きついた。
『オッパ達…みんなで来てくれたの?!どうして?』
DK「当たり前だろ。可愛いAが頑張ってるのに、応援しないと」
『ドギョムオッパ!』
SG「Aは頑張りすぎてるから肩の力も抜いて」
VN「本番までにパンクしちゃったら大変だよ」
SC「今日はみんなで応援しようって約束してたんだよ」
『そうだったの?知らなかったぁ。だってみんな寝てたじゃん』
JN「演技だよ」
WZ「ヒョンのは本気だった気がするけど?」
MG「これがリボン?思ったより長いな」
『うん。そうだよ。ずっと回してると腕が痛くなる(笑)』
JH「すごいなー」
JS「A本当に努力したんだね。すごすぎるよ。大丈夫なの?」
JH「大丈夫かって?大丈夫に決まってるだろ」
MH「Aが金メダルでおしまいだよ」
JS「本当にそうなるよ」
WW「オリンピック選手みたいだけど」
『ウォヌオッパ、それは言い過ぎ』
WW「俺にはそう見えるよ」
HS「Aの演技が楽しみ。A楽しまなきゃダメだよ。表現したいことがあるなら、気を取られないようにね」
『うん…ありがとうオッパ!頑張る!』
HS「ディノヤ、どうした?」
DN「…なにもないよ。A、怪我しないでね」
『うん!ありがと』
そっぽを向いて心配そうなディノにAもメンバーも笑った。
そのあとのAは別人のようだった。
ミスも出るが、表情がさっきまでとはうってかわり
生き生きと表現していた。
メンバー達も想像以上の仕上がりに、空いた口が塞がらなかった。
「お前どれだけ練習してきたんだよ」
ウジが呟いた。
痣だらけの足、まめのできた手のひらがそれを示していた。
「なんか…めちゃくちゃ感動するんだけど」
ミンギュが言葉をつまらせ、ドギョムが何度も頷いた。
練習後、メンバー達が手具を触り、楽しそうな笑い声が体育館に響いた。
メンバーが揃えば何をしても楽しい。
Aも1人では頑張れないし、メンバー達もAを1人にするわけがなかった。
小さな体に沢山の気持ちが溢れている。
そしてついに明日は、アユクデの収録の日だ。
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作者名:蘭 | 作成日時:2021年12月5日 17時