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108. ページ8

後ろを振り向いたAは、目を開いて思わず駆け出した。


そこには大好きなメンバー達が立っていて、
手前にいたドギョムが真っ先に抱きついた。



『オッパ達…みんなで来てくれたの?!どうして?』


DK「当たり前だろ。可愛いAが頑張ってるのに、応援しないと」


『ドギョムオッパ!』


SG「Aは頑張りすぎてるから肩の力も抜いて」

VN「本番までにパンクしちゃったら大変だよ」


SC「今日はみんなで応援しようって約束してたんだよ」


『そうだったの?知らなかったぁ。だってみんな寝てたじゃん』


JN「演技だよ」


WZ「ヒョンのは本気だった気がするけど?」


MG「これがリボン?思ったより長いな」


『うん。そうだよ。ずっと回してると腕が痛くなる(笑)』


JH「すごいなー」


JS「A本当に努力したんだね。すごすぎるよ。大丈夫なの?」


JH「大丈夫かって?大丈夫に決まってるだろ」


MH「Aが金メダルでおしまいだよ」


JS「本当にそうなるよ」


WW「オリンピック選手みたいだけど」


『ウォヌオッパ、それは言い過ぎ』


WW「俺にはそう見えるよ」


HS「Aの演技が楽しみ。A楽しまなきゃダメだよ。表現したいことがあるなら、気を取られないようにね」


『うん…ありがとうオッパ!頑張る!』


HS「ディノヤ、どうした?」


DN「…なにもないよ。A、怪我しないでね」


『うん!ありがと』



そっぽを向いて心配そうなディノにAもメンバーも笑った。



そのあとのAは別人のようだった。

ミスも出るが、表情がさっきまでとはうってかわり
生き生きと表現していた。

メンバー達も想像以上の仕上がりに、空いた口が塞がらなかった。




「お前どれだけ練習してきたんだよ」


ウジが呟いた。


痣だらけの足、まめのできた手のひらがそれを示していた。


「なんか…めちゃくちゃ感動するんだけど」


ミンギュが言葉をつまらせ、ドギョムが何度も頷いた。




練習後、メンバー達が手具を触り、楽しそうな笑い声が体育館に響いた。
メンバーが揃えば何をしても楽しい。
Aも1人では頑張れないし、メンバー達もAを1人にするわけがなかった。

小さな体に沢山の気持ちが溢れている。



そしてついに明日は、アユクデの収録の日だ。

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作者名: | 作成日時:2021年12月5日 17時

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