うちのマンネは天真爛漫3 (ページ5)

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105.アユクデページ5

深夜までかかった撮影が終わり、
送迎車の中で隣同士に座ったディノとA。

「A、最近また食べてないだろ」

『えー食べてるよ。けど今は減量してるの』

「なんで。またこれから忙しくなってくるのに」

『もうちょっとだけ落としたいの。だって1位になりたいもん』

「…でも無理しすぎたら怒るよ」

『ん！ありがとチャニ』

水ばかり飲んで、撮影中から何も食べていないことに気づいたディノは心配そうな顔をしている。

「A、起きて。時間だ」

『…ん。起きる…』

「マネヒョンが下についたって。荷物は？運んであげる」

『んん。スングァニオッパありがとう…』

「ほら、外は寒いからあったかくして。ケガするよ」

『…うん。行ってくる。また後でスタジオでね』

「無理しないで」

『大丈夫、1位になる為に頑張るからね』

外はまだ暗い早朝に、Aは別のスケジュールをこなすために先に出発する。
それがここ1ヶ月は続いていて、帰宅時間に関係なく、たとえば夜中に帰ってきてもそれが続いているからメンバー達は心配でならない。
撮影の、例えばほんの少しの空き時間でさえすぐに眠ってしまうA。
メンバー達も過密なスケジュールを過ごしていたから、Aは笑っていた。
私だけじゃないもん、と心配されるとそう答えていた。

それでもみんなAが心配だった。
きちんと体調をコントール出来ているのか確認する為でもあったけど、みんなで見送った。
でも全員が起きてくるとAが嫌がったから、
1人ずつ見送る事にした。
今日はスングァンだった。

車が出発すると部屋に戻る。
リビングには起きたばかりのウジがいて、
ぼーっとソファに座っていた。

「ヒョン、起こしちゃった？ごめん」

「いや、俺が起きただけ。間に合わなかったけど」

「A？さっき行ったところだよ」

「そっか。それならいい」

「1位になるからって意気込んでたけど、結果は誰も気にしないんだけどな」

「あいつが負けたくないんだろ」

「頑固だからなぁ」

「うちのマンネ達はみんなそうだぞ」

「たしかに」

「お前も(笑)」

「僕も！？」