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104. ページ4

『スンチョルオッパも、ハニオッパも、ジスオッパもスニョンオッパも…嫌いー!』

『Aの言う事は信じてくれないのに、ハンソルオッパの事はすぐに信じるんだよぉ!もう!お酒飲もう!飲まないと寝れない!』


とたんに捲し立てるAにびっくり。
くるっと部屋の冷蔵庫を向いて、中からビールを取り出している。


「嫌いだなんて言ったらまた怒られるよ」


『いいの!何回も言ってやる!』


プシュッとプルタブを引いてビールをごくごく飲んでいるA。


ベッドに座ってまた飲もうとするから、隣に座ってその手からビールを取り上げる。


「ほら、一気に飲んじゃだめだよ」


『オッパぁ!』


ぎゅっと正面から僕に抱きついてくるから慌てて、ビール缶を床に置いた。


僕の胸に顔をぎゅっと押しつけるA。
くすぐったくて可愛い。
そっと背中に手を伸ばして、僕も抱きしめ返す。

Aが顔を上げて、ふふっと嬉しそうに笑う。


「なに?(笑)」


けれどAは何も言わずにクスクス笑って、
僕の頬に手を伸ばして顔を触っている。


『オッパは…とっても綺麗』


「そう?Aが綺麗だよ」


そういうと、Aは僕の手を持ち上げてAの頬に手を添えた。


『オッパの手も綺麗』


『オッパの全部が綺麗で大好き』


アルコールがまわってきたのか、少し頬が赤くなってきた。それとも照れてる?
僕には分からないけど。


僕の胸の中で、僕のことが綺麗で大好きというAに
痛いくらいドキドキした。


Aをじっと見つめると、クスクス笑ってたけど僕をじっと見つめた。

視線がぶつかった時、まるで時間が止まったみたいだったけど。


吸い寄せられるようにお互いの唇が同時に触れ合って、
その柔らかさと甘さに驚いた。

チュッと啄むように触れた唇は、
何度も何度も柔らかくぶつかって。

次の瞬間には、角度を変えて何度も深く合わさった。



ひどく甘い。

離れなければ行けないのに離れられない。

Aも僕を求めるように追いかけてくる。

僕の頬に触れるその手を掴んで、ぐっと体を起こすと

Aはベッドに倒れこんでしまった。


覆い被さるように上からAを見下ろすと、

首に手を回されてまた唇が重なった。



甘い。甘すぎる。


溢れる吐息も、絡み合う唾液も、熱くて。

僕を見上げるAが綺麗で。



「A」



何度も名前を呼んだ。

Aはものすごく妖艶に笑った。

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作者名: | 作成日時:2021年12月5日 17時

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