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まず2人の視界には、Aを見つけてにこにこ笑うテヒョンが見えた。
続けて、ものすごく美しく笑うジョンハン。
同じように微笑むジョシュア。
ドアを開けたのはこの紳士のようだった。
その後ろでは顔の前で大きく手を合わせて、心底申し訳ないと言った表情のミンギュがいた。
「Aっ、会いたかった」
そう言ってAに抱きつこうとしたテヒョンの腕を、がっちりと掴んだジョシュア。
その間にジミンの隣に立つAの腕を掴んで、
自分の隣に引っ張るジョンハン。
一瞬目を大きく開けて、けれどそれからまた微笑むジミン。
「テヒョンア、ジミナまたな」
ジョンハンがAの肩に腕を回した。
『オッパ、ありがとう』
テヒョンとジミンの2人に微笑んで手を振るAの手をさっと下げさせて、
じっとその顔を見つめるジョンハンの横顔はひどく綺麗だ。
「ミンギュヤ、先に戻るよ」
ジョシュアが振り返ってそう言って、ミンギュは何度も頷いた。
ジミンとテヒョンはそれを見て笑っている。
『なんでここにいるって分かったの?オッパすごいねぇ』
「んー?それはAが嘘ついたらすぐにわかるから」
『わ。チンチャ?さすがハニオッパ』
「えーい、A。機嫌とろうとしても無駄だぞ」
「他にも嘘ついてたことあったよね?」
『シュアオッパまで…何もないよ』
「A。はい、帰ったら俺の部屋ね」
『シュアオッパの…絶対やだ』
「あにゃ、あにゃAに断れる権利ないよ」
「A、良い子にしてよ」
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作者名:蘭 | 作成日時:2021年12月5日 17時