うちのマンネは天真爛漫3 (ページ21)

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「A！」

『ソクジニオッパ！』

後ろからAを優しくハグすると、くるりと向きを変えて前から嬉しそうに笑って手を回した。

「今日は1人で来てるの？良かったね。久しぶりに会えて嬉しいよ」

腕の中のAのおでこをよしよしと触るジン。
くすぐったそうに笑うAはBTSのメンバー達といつの間にかすっかり仲良くなっていた。

きっかけはミンギュとジョングクが仲良しだったこと。
ジョンハンもジミンやテヒョンと仲も良くて、
メンバー達みんなが交流しているからAだって話すようになるのは自然なことだった。
ただそれが、いつも過保護にガード付きなだけで。

BTSは全員が年上のオッパ達だけど、
みんなAに優しく甘やかしてくれている。
初めて会った時は、会話をするなんてレベルでないほど緊張していたAだったけれど。
今では気軽に話ができるほど親しくなった。

Aへの過保護は有名な話だった。
必ずついてくるメンバー達には初めは苦笑いをしたものの、
慣れてくるとなんで1人なの！？と逆に心配したのだった。

可愛いと思っていたキャラクターが、彼らのデザインしたものだと知った時は真っ先にミンギュに報告した。
なんで教えてくれなかったの！とぷりぷり怒るAに、
…知らなかったの？と逆に呆れたのはミンギュだった。

黄色くて可愛いチミー。

ミンギュがクチルズで食事をした時に、その話をジョングクにしたら、それを聞いたジミンからすぐに連絡が来たのだった。

それからこっそりチミーが贈られてくるようになって、
Aはお礼が言いたいから電話したい！と
ミンギュに何度も何度もお願いして、ついに折れたミンギュが連絡先を教えてしまったという流れだった。

他グループの男性と話をしたり、連絡を取ったりなんてことはこれまでした事がなかった。
いい顔をされないのは分かっているし、
それが自分を守るためにしてくれてることなのも理解している。

けれど、BTSの彼らなら。
メンバー達も仲が良いし、何より優しくて面白くて紳士的な彼らだから、いいかな？とAが思っていたのも事実だった。