うちのマンネは天真爛漫

7.統括リーダーです ページ7

チームごとの練習が終わって、宿舎に帰ってきた。
送迎車から降りた時、ボノニのキャップがそこに落ちていたから、エレベーターでいつも降りるより早い階で降りて、ボノニ達の部屋に立ち寄った。

玄関を開けるとそこにはAの靴があったから、俺のテンションは練習の疲れを忘れて上がった。



「俺の可愛いA〜！」


リビングに入るとそこには案の定Aがいた。

…ジュナの膝の上に座って。



『オッパ！お帰りなさい。お疲れ様』


「ヒョン、どうしたの？」


ジュナがソファにもたれるように座り、
Aはジュナにもたれかかるように2人でテレビを見ていた。

2人が揃ってこちらを見つめると、その顔面威力に一瞬後退りしそうになった。

メイクをオフしてるAは相変わらず幼い表情をしてるけど、可愛い。
マンネだから可愛いって事を抜きしても、世間的も可愛いんだ。



『ハンソルオッパの忘れ物？』



手にしたキャップを見ただけで、ボノニのものだと分かるのすごくない？

ジュンはもう興味を失ったようで、
膝の上のAの長い髪を触り出した。


「ボノニならもう部屋に行ったよ」


ジュンが後ろからAを抱きしめて、ニヤリと笑った。


『わっ、もうオッパ』


「動かないで、髪がくすぐったいから」


2人で笑ってる。


キャップなんてリビングに置いておけばよかったんだけど、ジュナと仲良くするAを見てるとイラッとした。

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